20171027・188号ゲリラにとっての詐欺とは12ー「邪悪な」独裁者たち

平成29年10月27日 Street&Book Smart188号

【ゲリラにとっての詐欺とは12ー「邪悪な」独裁者たち】

    合田啓作(ごうだけいさく)             ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<配信開始から480日以上に渡って継続中の
Street & Book Smart Highlight(ハイライト)>

1. 『悪の出世学』

中川右介氏

2.【ゲリラにとっての詐欺とは12ー「邪悪な」独裁者たち】

今回のメルマガは上記のような構成です。
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■今日は朝から授業×2。

午後は授業×1。

夜は遠隔映像授業です。

■合間に読書。

評論家・編集者で元・出版社経営もされていた

中川右介氏。

■出版社社長として、

ドイツ、イタリア、アメリカなどの出版社と提携し、

芸術家や文学者の評伝を出版されていましたし、

当事者として関わられた、

『ブームはどう始まりどう終わるのか』

というカメラブームに関わる本も出されています。

■今回のテーマは「独裁者の成り上がり方」。

独裁者は187号でご紹介した「邪悪な人」と、

ほぼ、特徴や行動がかぶります(笑)

187号が理論編だとしたら、

188号、今回は具体・実践編です。

http://bit.ly/2xppwEx

■ヒトラー・スターリン・毛沢東が

いかにして激しい権力争いを勝ち抜き、

ある意味で、周囲を「欺き」ながら

出世していったのか?

以下、一部引用します。

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1.『悪の出世学』

中川右介氏

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□「【スターリンの基本戦略】

■組織のために自分の手を汚す

■人の弱みを握り利用する

■情報を集める

■誰も信用しない

□「【ヒトラーの基本戦略】

▲あらゆることをオール・オア・ナッシングで決断

▲勝てる相手としか闘わない

□「【毛沢東の基本戦略】

●敵が強い間はじっとし、持久戦に持ち込む

●大失敗したら、組織をさらに混乱させた上で救世主として登場する

●感動的なスローガンを掲げて、人心を掌握する

□「【スターリンの基本戦術】一部抜粋

■衣食住、金銭面等は女性に支えてもらい、自分の活動に専念

■会議には堂々と常に遅刻し大物そうに見せる

■自分の意見はもたない。会議では最後に整理してすべて持っていく

中略

■少数派に属し、その派内で早く上のポストに就く

■目的遂行のためには犯罪も辞さない

■暗部の仕事を請け負う

■汚れた仕事をする時は共犯者を作り相手の弱みを握る

■自分の力を過小評価させ相手を油断させる

■嫉妬の持つ「負のエネルギー」の強さを利用する

■変わり身は早ければ早いほどよい

■失敗したライバルをフォローしてやり、恩を売る

■時が来るまで直属の上司には逆らわない

■どのレベルでも数の論理を意識して動く

■みんなが嫌う地味で面倒な”実務”こそ引き受ける

■自分なしに組織が動かない状況を作る

■最高幹部のたった1人の連絡役になる

■あらゆる情報を収集するため盗聴も辞さない

中略

■共闘している者が多い時は、『誰にとっても害のない』立ち位置で

■最高のライバルには嘘の情報を流す

中略

■自分の敵でも「敵の敵」なら組織に残す。そして利用する

■「共通の敵」の力を奪った後、それまでの同志とは距離を置く

中略

■噂を利用して論戦の後方からライバルを撃つ

■ライバルを恨んでいる者を重用して、ライバルを粛清させる

■失脚したライバルは徹底的に排除して再起不能に」

□「【ヒトラーの基本戦術】一部抜粋

▲経歴を実際よりもみじめに脚色し、底辺から出世した<伝説>を作る

▲常に自分に都合よく解釈する

▲敗北・失敗を、大きな勝利・成功のために必要だったと、自分で信じる

▲大きなイメージ作りは細部の改竄から

▲思想信条、信念は持たない

▲どちらが有利か瞬時に判断

▲言い逃れが可能な道をひとつ残す

▲成功したら、自分の入る前の組織は脆弱だったと強調しカリスマ性を高める

中略

▲その時の最高ポストしか引き受けない

▲自分を高め高めに見積る

▲いけると思った時は強気で攻める、ダメと判断したらすぐに逃げる

中略

▲留守中に組織を任せる人物は、自分より少し劣った者に

▲全体の統括者になったら得意な分野のみ自分で担当し実績を作る

▲部下に仕事は丸投げし、あれこれ指図しない「理想の上司」となる

▲有能な部下には困難な仕事をやらせ、手柄は自分のものに、失敗したら失脚させる

▲組織内の反対勢力はすぐには潰さない。利用し尽くす

中略

▲争いたくない相手と対立したら、無視して決着をつけず曖昧にする

▲いらなくなった古参の部下は、窓際に置いて自ら辞めるように仕組む

▲「敵の敵は味方」理論を駆使する

▲内容と組織名とが合わなくなっても、定着していれば変更しない

▲強い相手と交渉してうまくいかない時は決裂を選び、大物のイメージを作る

▲手に負えない分野は無理しない。適任者に任せる

中略

▲チャンスが来たら妥協しない。全権を狙う

▲敵の弱みを握って、時に脅迫

▲自分の売り時は焦らない

▲上の人間の弱点は何かを考えさせて、行動する

▲部下に自分を英雄扱いさせ、自己PRを怠らない

▲現行ルールが自分に不利だったら、ルールを変える

▲数でどうしても劣る時は、邪魔者を消す

▲実力行使の部隊を作る

中略

▲あらゆる反対勢力を粛清する

▲粛清は堂々と行い、人々に恐怖心を植え付け、逆らう気力を奪う

▲最高権力者になったら、それまでと異なる新たな役職名を考案し、『初代』となる」

□「【毛沢東の基本戦術】

●若い時の結婚相手は、それなりの社会的地位の娘を狙う

●エリートを自分の右腕にする

●動乱期こそ学歴がない者が出世する時

●尊敬する人物でも、無能と分かったら見限りは素早く

●自分を支援してくれる人々とのつながりを作る

●現場を知らない中枢からの命令は無視

●女好きならば、派手な女遊びを隠さず、堂々と

●自分と対立する組織内部の反乱は容赦なく鎮圧

中略

●左遷されても、組織内部の混乱を待ち、復帰の機会をうかがう

●組織の失敗を、自分の成功のチャンスにする

●自分が勝てるように会議の構成メンバーを決めた上で、勝負する

●組織内で理論闘争は避ける

●一度掴んだチャンスは話さない

●大きな失敗は無視し、小さな成功を強調する

●大衆の心を掴む名コピーをたくさん作る

●いまの敵と将来敵になる者をしっかり把握しておく

●宿敵と手を結んで別の敵と戦う時は、宿敵を第一線に行かせて疲弊させる

●最終的な地位を獲得する時は、他人の力は借りない

中略

●相手の失敗を誰よりも先に指摘

●組織内の基盤固めをするなら、反抗分子は反省したら許してやる

中略

●相手のほうが戦力が強い場合は、まともに戦わない

●敵の悪口を噂としてばらまくネガティブキャンペーンを駆使する

●最高権力を握ったら、批判を受け容れる姿勢を見せ、反対派をあぶり出して粛清する

●多大な犠牲が出るまで失敗は認めない

中略

●具体的な失敗を批判されたら抽象論を唱えてごまかす

●力を失ってきたら、不満を持つ若者をたきつけ、煽り、浮上する

●自分に有利に働く暴動は無視する」

『悪の出世学』

中川右介氏

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■それでは、
「今日のStreet & Book Smart; Highlight(ハイライト) 」
(教育やビジネスにおいて、最高の結果を発揮するための重要ポイント)
 をどうぞ。

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2.【ゲリラにとっての詐欺とは12ー「邪悪な」独裁者たち】

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■中川氏の本から学んだことを一言で言うと?

■独裁者とは

【変わり身が早く、思想のない、分をわきまえた欲深い人間である】

ということでした。

■昨日187号でご紹介したスコット・ペック氏による、

「邪悪な人」の特徴を再度引用します。

(a)隠微な形での定常的な破壊的、責任転嫁的行動。

(b)自己愛の損傷にたいして過剰な拒否反応を示す。

(c)立派な体面や自己像に強い関心を抱く。

(d)知的な偏屈性。」

■スターリンも、ヒットラーも、毛沢東も、

まさに、この4つに見事に当てはまる(笑)

■強いて違いを挙げるとすれば、

決して「隠微」ではなく「堂々と」していること(笑)

■たとえば、

▲銀行強盗をしたり(スターリン)

▲売春宿を経営したり(スターリン)

▲極度の女好きだったり(スターリン・毛沢東)

▲敵やライバルを殺すことを何とも思っていなかったり(スターリン・ヒットラー・毛沢東)

▲全て自分の都合の良いように解釈・宣伝したり(スターリン・ヒットラー・毛沢東)

といったことを、「堂々と」行っていますね。

■3人は、ある意味詐欺界の「スター」。

自分のために、人を欺くことを屁とも思っていませんね(汗)

■今まで、さまざまな詐欺を取り上げてきましたが、

▲結婚詐欺

▲経済詐欺

▲投資詐欺

の要素を全て兼ね備えて、

なおかつ、

▲武力

▲権力

を持ったイメージです。

■ただ、悲しきかな、

自分が詐欺師だから、

結局誰のことも信用していないんですよね。

■信じる100%、疑う0%という比率になるほど、

聖人君子になれる人なんてほとんどいないと思いますが、

▲まず、信じられるかどうかを見極め

▲信じる場合は徹底して信じ、任せ

▲絆

▲コミュニティ

といったネットワークを徐々に広げていくことの方が、

よっぽど幸せなのではないか、

と私(合田)は思いました。

■ただ、3人にも学べることがありました。

それは、

1.シンプルでわかりやすいこと

2.強力な実務・実行能力

3.シンプル×実務・実行=小さな信用を積み上げる

という3点でした。

■そして、なぜこの3点が実行できるのか。

それは3人が、

▲変わり身が早く、思想がない=よく言えば柔軟性がすごい

▲分をわきまえた=自分より強い人間には決して挑まない

▲欲深い人間である=よく言えばゴール・目的が明確である

という3点を共通して持っていたから。

■あとは、

1.シンプルでわかりやすいこと

2.強力な実務・実行能力

3.シンプル×実務・実行=小さな信用を積み上げる

ということと、

▲変わり身が早く、思想がない=よく言えば柔軟性がすごい

▲分をわきまえた=自分より強い人間には決して挑まない

▲欲深い人間である=よく言えばゴール・目的が明確である

という性質を、

どういった目的に使うのか?

という違いだけなんでしょうね。

■独裁者であっても、詐欺師であっても、

良いところからは学んでいきたいと思います。

【ゲリラにとっての詐欺とは12ー「邪悪な」独裁者たち】
・サマリー
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━

【Street & Book Smart Summary ┃
┃                 ┃
┃■独裁者とは          ┃
┃                 ┃
┃【変わり身が早く、      ┃
┃               ┃
┃思想のない、         ┃
┃               ┃
┃分をわきまえた        ┃
┃               ┃
┃欲深い人間である】      ┃
┃               ┃
┃               ┃
┃               ┃
┃■強いて学べるところは     ┃
┃               ┃
┃1.シンプルでわかりやすい   ┃
┃               ┃
┃2.強力な実務・実行能力    ┃
┃               ┃
┃3.シンプル×実務・実行     ┃
┃               ┃
┃=小さな信用を積み上げる   ┃
┃               ┃
┃ということと、        ┃
┃               ┃
┃▲柔軟性がすごい       ┃
┃               ┃
┃▲強い人間には決して挑まない ┃
┃               ┃
┃▲ゴール・目的が明確である  ┃
┃               ┃
┃であった           ┃
┃                 ┃
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