20171026・187号ゲリラにとっての詐欺とは11ー「邪悪な」人たち

平成29年10月26日 Street&Book Smart187号

【ゲリラにとっての詐欺とは11ー「邪悪な」人たち】

    合田啓作(ごうだけいさく)             ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<配信開始から480日以上に渡って継続中の
Street & Book Smart Highlight(ハイライト)>

1. 『平気でうそをつく人たちー虚偽と邪悪の心理学』

M・スコット・ペック

2.【ゲリラにとっての詐欺とは11ー「邪悪な」人たち】

今回のメルマガは上記のような構成です。
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■今日は夕方から授業×2。

夜は遠隔映像授業です。

■合間に読書。

故・M・スコット・ペック氏の

『平気でうそをつく人たち』。

■ハーバード大学社会関係学部修士、

ケース・ウェスタン・リザーブ大学で医学博士、

ベトナム戦争当時の米軍に精神科医として9年間勤務し、

長年心理療法カウンセラーとして多くの臨床に従事しながら、

同時に『愛と心理療法』、『死後の世界へ』など、

作家としても活動されていた方です。

■186号メルマガでご紹介したように、

「邪悪な人たち」は意外と身近にいます。

■「邪悪な人たち」はどういう人たちなのか?

どういう特徴を持つのか?

もしかしたら、

自分の性格に「邪悪」な部分があるかもしれません。。。

以下、一部引用します。

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1.『平気でうそをつく人たちー虚偽と邪悪の心理学』

M・スコット・ペック

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□「『変だね、お父さん。

悪(evil)という字のつづりは、

生きる(live)っていう字のつづりと

逆になっているんだね』」

□「すべてのうそがそうであるように、

隠ぺいの第一の動機となるのは恐怖である」

□「邪悪な人たちを精察することのむずかしさは

すでに述べたとおりであるが、

これは、光を避けようとする邪悪な人たちの特性によるものである。

自分自身の不完全性を否定する彼らは、

内省を避けると同時に、

他人に深く調べられるような状況から

逃れようとするものだからである。」

□「邪悪性はとくに次のような特性によって識別できる。

(a)定常的な破壊的、責任転嫁的行動。

ただしこれは、多くの場合、きわめて隠微なかたちをとる。

(b)通常は表面に現れないが、

批判その他のかたちで加えられる自己愛の損傷にたいして

過剰な拒否反応を示す。

(c)立派な体面や自己像に強い関心を抱く。

これはライフスタイルの安定に貢献しているが、

一方でこれが、憎しみの感情あるいは

執念深い報復的動機を隠す見せかけにも貢献している。

(d)知的な偏屈性。

これには、ストレスを受けたときの

軽度の精神分裂症的思考の混乱が伴う。」

□「失敗するということはけっして愉快なことではない。

しかし、心理療法という仕事にかぎらず、

人生のあらゆる面において

失敗とはきわめて教育的なものである。

おそらく、われわれは成功よりも

失敗から多くを学んでいるはずである。

□「集団のなかの個人の役割が専門化しているときには、

つねに、個人の道徳的責任が

集団の他の部分に転嫁される可能性があり、

また転嫁されがちである。

そうしたかたちで個人が自分の良心を捨て去るだけでなく、

集団全体の良心が分散、希釈化され、

良心が存在しないも同然の状態となる。

いかなる集団といえども、

不可避的に、

良心を欠いた邪悪なものになる可能性をもっているものであり、

結局は、個々の人間が、それぞれ自分の属している集団

ー組織ー全体の行動に

直接責任を持つ時代が来るのを待つ以外に道はない。」

□「不快な状況に長期間置かれている人間は、

当然のことながら、

ほぼ不可避的に退行を示すものである。

心理的成長が逆行し、

成熟性が放棄されるのである。

急激に幼児化し、

より未開の状態に逆もどりする。

不快感というのはストレスである。

ここで私が言わんとしているのは、

人間という有機体組織は長期のストレスに反応して

退行する傾向があるということである。」

□「物事に失敗した集団が

最も邪悪な行動に走りやすい集団だ

ということが明らかである。

失敗はわれわれの誇りを傷つける。

また、傷を負った動物はどう猛になる。

健全な有機体組織においては、

失敗は内省と自己批判をうながすものとなる。

ところが、邪悪な人間は

自己批判に耐えることができない。

したがって、

邪悪な人間がなんらかのかたちで攻撃的になるのは、

自分が失敗したときである。

これは集団にもあてはまることである。

集団が失敗し、

それが集団の自己批判をうながすようなことになると、

集団のプライドや凝集性が損なわれる。

そのため、国を問わず時代を問わず、

集団の指導者は、

その集団が失敗したときには、

外国人つまり『敵』にたいする憎しみをあおることによって

集団の凝集性を高めようとするのがつねである。」

□「専門化した集団について

3つの一般的基本法則を見いだすことができる。

まず第1に、専門化した集団は、

必然的に、自己強化的な集団特性と身につけるようになる。

第2に、したがって専門化した集団は、

とくにナルシシズムに傾きがちとなる。

すなわち、自分たちの集団は他に類を見ない正しい集団であり、

ほかの同質的集団より優れていると思いこむようになる。

第3に、社会全体がー

一部には前述の自己選択の過程を通してー

専門化された役割を実行する特殊なタイプの人間を雇い入れる

ということがあげられる。

たとえば、警察の職務を遂行させるために

攻撃的かつ保守的な人間を雇うということである。」

□「われわれのナルシシズムの現れのひとつとして

自分に似たものよりも

自分と違ったものを殺そうとする強い性向がある

菜食主義者は動物を殺すことに罪悪感を抱くが、

植物を殺すことにたいしては罪の意識を抱かない。」

□「悪とは人間の自由意志に必然的に伴う共存物であり、

人間特有の選択力にたいしてわれわれ人間が支払う代価である。

選択する力がそなわっているからこそ、

われわれ人間は、賢明な選択または愚かな選択、

正しい選択または間違った選択を行い、

あるいは善または悪を選択する自由を持っているのである」

『平気でうそをつく人たちー虚偽と邪悪の心理学』

M・スコット・ペック

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■それでは、
「今日のStreet & Book Smart; Highlight(ハイライト) 」
(教育やビジネスにおいて、最高の結果を発揮するための重要ポイント)
 をどうぞ。

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2.【ゲリラにとっての詐欺とは11ー「邪悪な」人たち】

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■受験の現場でも、

まれに「邪悪な人」とおぼしき人に遭遇することがあります(汗)

■その「邪悪さ」とは、

▲模試で「ネタバレ」を利用して

あり得ないほど「すごい」判定・点数をとる

▲授業中、絶対に自分の答案を見せない

▲失敗すること、失敗を周知に晒されることを極端に恐れる

▲模試の「すごい」判定にも関わらず、なぜか受験した大学は全滅する

といった特徴を持ちます。。。

■もしかしたら、その「邪悪さ」は、

はじめはほんのジョークや出来心だったのかもしれません。

でも結果として、

▲「すごい」点数や判定を出したときの周囲の評価

▲「すごい」点数や判定にたいする誇らしさ

▲自分の「実態」と「理想イメージ」の大きなズレ

を繰り返していくうちに、

いつの間にか「実態」を直視するのではなく、

「理想のイメージ」を重視するようになってしまったのではないか、

という節があります。

■私(合田)はそういう人を見るとどうするか?

■近づかないように、

そして近づかれないようにしますね(笑)

■じゃあ、どうやって近づかれないようにするのか?

■答えは単純。

初期から「失敗を晒す」仕組みを前提条件とすること

■たとえば、

▲授業で当てまくる

▲その場で、「ミスの種類」や「ミスのパターン」を言語化する

▲課題と対策を本人の口から言わせる

といった方法です。

■こういったことを前提条件に組み込んでいると、

あらまあ不思議。

「邪悪な人」は察するんでしょうね。

決して近づいてきません(笑)

■残るのは、

「失敗を直視できる、成長に前向きな人」のみ。

そして、

▲失敗に寛容な空気が生まれ

▲成長に対して前向きな空気が生まれ

▲明るい雰囲気・いい感じの雰囲気になり

ますます「邪悪な人」からは近づかれなくなる、

という好循環が生まれます。

■スコット・ペック氏が指摘する、

「(a)隠微な形での定常的な破壊的、責任転嫁的行動。

(b)自己愛の損傷にたいして過剰な拒否反応を示す。

(c)立派な体面や自己像に強い関心を抱く。

(d)知的な偏屈性。」

というのは、

その通りだと感じますね。

■具体的には

(a)破壊・責任転嫁

→例)模試が悪い・今年の問題は自分と合わなかった・本番「だけ」力を発揮できなかった

(b)自己愛の損傷にたいして過剰な拒否反応

→例)失敗を直視する・晒すことを極度に恐れる

(c)立派な体面や自己像に強い関心を抱く

→例)「ものすごい」模試結果・判定

(d)知的な偏屈性

→例)誰にでも行く、のではなく、「自己愛を傷つけない人」のみを嗅ぎ分けて行く

といった感じです。。。

■この「邪悪な人」は誰に対して「邪悪」なのか?

■私(合田)は「邪悪な自分自身」に対して、

だと思います。

■じゃあ、そういった「邪悪な人」をなんとかできるだろうか?

■私(合田)はなんともできない。

基本的には関わらないようにしよう

前提条件の部分で、こちらの価値基準を「モロだし」にしておこう

と決め、現在に至っております(笑)

■読者のみなさま、お気をつけ下さい。

私(合田)も気をつけます。

【ゲリラにとっての詐欺とは11ー「邪悪な」人たち】
・サマリー
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━

【Street & Book Smart Summary ┃
┃                 ┃
┃■初期から「失敗を晒す」    ┃
┃               ┃
┃仕組みを前提条件とすると   ┃
┃               ┃
┃「邪悪な人」は        ┃
┃               ┃
┃「邪悪さ」の露見を恐れて   ┃
┃               ┃
┃決して近づいてこない     ┃
┃               ┃
┃               ┃
┃■すると            ┃
┃               ┃
┃失敗に寛容な空気       ┃
┃               ┃
┃→              ┃
┃               ┃
┃成長に対して前向きな空気   ┃
┃               ┃
┃→              ┃
┃               ┃
┃明るい・いい感じの雰囲気   ┃
┃               ┃
┃となり、           ┃
┃               ┃
┃ますます「邪悪な人」からは  ┃
┃               ┃
┃近づかれない好循環に入る   ┃
┃                 ┃
┃━━━━━━━━━━━━━━━━┃
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┃発行者: (合田啓作)
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