20171024・185号ゲリラにとっての詐欺とは9ー経済詐欺の傾向と対策

平成29年10月24日 Street&Book Smart185号

【ゲリラにとっての詐欺とは9ー経済詐欺の傾向と対策】

    合田啓作(ごうだけいさく)             ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<配信開始から480日以上に渡って継続中の
Street & Book Smart Highlight(ハイライト)>

1. 個別コンサルティングご感想・1件

2.『マンガ なぜ巨大企業はウソをついたのか?』
清水昭男氏+広岡球志氏

『マンガ 不正会計の真実』
清水昭男氏+小川集氏

3.【ゲリラにとっての詐欺とは9ー経済詐欺の傾向と対策】

今回のメルマガは上記のような構成です。
───────────────────────────────────

■今日は朝から授業×5。

その後、移動して授業×1。

最後はオンライン・サロンです!

━━━━━━━━━━━━━━━━

1.個別コンサルティングご感想・1件

━━━━━━━━━━━━━━━━

■以下、一部引用します。

ーーーここからーーーーーーーー
合田さん

ありがとうございます。

第1に私にあるのは感謝です。

第2にお見せしてよかったという嬉しさです。

第3に間違っても失礼でもいいから

直球で今後もお願いしたいという大きな期待です。

第1は、そんなに時間をかけて●●していただいた、

大げさに言えば合田さんの貴重な時間を

割いていただいたことに対して感謝です。

第2は、お見せしたことで、

なんというかとても楽になりました。

早く見せればよかったという気持ちもありますがまあ、

こんなペースなのでしょう。

それから単純に●●してくださって嬉しい気持ちです。

第3は私がだいぶ日本人の普通とずれているからか、

失礼を失礼と思うポイントがずいぶん違うということかなとも思いました。

合田さんがしっかり●●してくださって投げかけた言葉であることは、

聞いているだけでわかりました。

合田さんの発した言葉が信頼をさらに厚くしてくださったと思います。

なのでたとえ失礼でもそれは失礼にはなりません。

もし失礼になるならそこは

私がぐっと堪えて聞く必要がむしろあるところです。

今年の目標はメールに書いていただいた通り、

■■■■なので、

そのために必要であれば私はなんでも受けるべきだと思います。

もちろん、それに寄りかからず

あくまで自立しつつひとりの人間としては引き続き書いていきます!

1つ嬉しい報告が。

昨日、○○○○さんのイベントで来ていた▲▲▲が、

私が■■している方であることがわかりました。

△△△△で働いている友人に聞いたら知り合いらしく、

友人の方から勝手に、今度会う機会を作っておくよと言ってくださいました。

なんと、さっそくターゲットになる方と直接面識を持つことができます。

こちらは次回以降コンサルお願いします。

今後のコンサル予定リストに入れておきます。

しばらくは固定的なコンサル内容を元に、

突発的に発生したことをたまにはさむという形になろうかと思います。

この件は私の方でリストを整えておきますね。

(匿名希望さま)

ーーーここまでーーーーーーーーー
■匿名希望さん、

超長文のご感想を頂き、

有難うございました!

大変嬉しく拝読致しました。

■着々と前に進まれているようで、

そんな中での前回の個別コンサルティングは、

まさにど直球。

私(合田)の方が大変緊張しました(笑)

■詳細は個別コンサルティングでお話しさせて頂くとして、

このテーマでのコンサルティングは、

お互い、未だ見ぬ地平に辿りつける予感がありますよね?

引き続き、宜しくお願い致します!!!

■合間に読書。

清水昭男氏脚本による

「粉飾決済」をテーマに扱った2冊です。

■粉飾決算とは

「会社が正規の会計処理上の基準に従わず、

故意に財務諸表の内容をゆがめ、

利益または損失を過大もしくは過小に表示して行う決算」

のこと。

■端的に言えば、投資家や株主、関係者に対する

「経済的詐欺」です。

■投資を検討する場合、

▲有価証券報告書

▲損益計算書

▲貸借対照表

などを見ながら数字を追うことになりますが、

粉飾決算とは、

ここに載せる数字でウソをつくことを指します。

■前者のマンガが「エンロン」という、

巨大エネルギー企業の粉飾について、

後者のマンガが「アーサー・アンダーセン」という、

巨大会計事務所の粉飾について主題にしています。

2つの何が関係するのかって?

以下、一部引用します。

━━━━━━━━━━━━━━━━

2.『マンガ なぜ巨大企業はウソをついたのか?』
清水昭男氏+広岡球志氏

http://amzn.to/2i0WOmV

『マンガ 不正会計の真実』
清水昭男氏+小川集氏

http://amzn.to/2yJkX9n

━━━━━━━━━━━━━━━━

□「エンロンは

生産者から天然ガスをスポット価格で買い

長期間事前に決められた価格で消費者に販売しているから・・・

生産者に対して変動金利を払い

顧客からは固定金利の支払いを受けているのと同じだな

(エンロン会長・ケネス・レイの発言)」

□「時価会計では長期にわたる契約の結果として

発生する収益を現在の収益として計上することが可能になる

そのためにはその契約の時価(現在評価値)を

用いる必要があるが

金融工学を用いて複雑・派生商品化された

エンロンの契約の時価は

エンロン以外の第三者が算出することは難しかった」

□「実質的にエンロンは

自分が抱えている契約の時価評価を調整することが可能であった

実際に収益目標を達成するために

清算価格の調整は行われることになる

そしてエンロンはその後

この時価会計から仮想将来価値会計へと変貌していく」

□「利益(花)と契約を資金的に保証しなければならない

義務(根)から長期取引が成り立っているとすれば

エンロンの時価会計は

来年咲く花を今咲かせようとする手法だった

加えてコストのかかる根の部分を花から切り離し

回収した資金(根)で次の花を咲かせる

こうして資金(根)を循環させれば

エンロンは限られた数の根で

多くの花を集めることが可能になるのだった」

□「(以下、エンロン会長ケネス・レイとダイナジー代表との合併に関する会話)

レイ:パンドラの箱?

ダイ:時間の経過とともに次々と負債が表面化している

このまま話を進めればダイナジーは株主の信頼を失う

レイ:株主の・・・信頼・・・?

ダイ:そうだ

株主の信頼を得るためには

ダイナジーの決断が正しいことを証明できなければならない

レイ:だから・・・

ダイナジーとエンロンが手を組めば・・・

ダイ:ケニー・・・

私にはエンロンの本当の姿が見えなくなってきた・・・

エンロンの本当の姿が見えなければ

私は投資家に対して今回の件の説明責任を果たすことができない

会社を預かる私が説明できない行動をするのは

投資家に対する裏切り行為だ

レイ:だから・・・

必ず収益に結びつけて・・・

ダイ:もちろん結果は大事だ

ただ・・・

株主総会でダイナジーの運営を委託された私には

判断の結果以上に

判断の過程を投資家にわかってもらうことが重要なのだ

私にはエンロンを見通すことができない・・・

ケニー残念だが・・・」

□「問題の契機となったのは

エンロンが10月に発表した2001年第3四半期(7~9月)

の決算だった

自社株で保証したSPE(特別目的会社)に

損失を隠し込んでいたエンロンは

株価が下落したことから

その損失が明るみに出て

過去に発表した業績の修正を余儀なくされてしまった

市場の信頼を失ったエンロン株は下落を続け

SPEは損失を吐き出し続ける

結局資金繰りがつかなかくなったエンロンは

2001年12月

634億ドルの負債を抱えて経営破綻したのだ」

□「このエンロンの監査を担当していたのは

デビッド・ダンカン・・・

アンダーセンのヒューストンオフィスのパータナー(共同経営者)である

エンロンが第3四半期の決算を発表した1週間後

SECはエンロンに対して子会社との取引に関する書類を

自主的に提出するよう求め

そして10月末

SECはこの調査を本格調査に切り替えた

その一方でダンカンは監査関連の書類を

大量に裁断処理していたのだ」

□「監査終了後に監査判断を支える最終的な資料のみ保管し

それ以前のメモ類を処分するのは通常の作業だが・・・

ただ訴訟の可能性がある場合には

すべての種類を保管するのがアンダーセンの方針だった

結局書類の裁断処理は

11月8日にアンダーセンがSECから召喚状を受け取るまで続けられ

ダンカンはその間コンピューター内の関連ファイルを含めて

トラック26台分の書類を処分してしまっていた」

□「外部監査を請け負うのが

公認会計士をそろえたアンダーセンのような会計監査事務所である

ただ我々にとって企業は監査報酬を払ってくれるクライアントであり

企業は必ずしも実際の数字を公表したがらないことから

『監査』という仕事は微妙な作業となる

(アンダーセン・会計士・カースティンの発言)」

□「良心!!

監査は良心のサービスなのよ!!

業績が良くても悪くても・・・

それが正しく企業の会計報告に反映されていると・・・

監査の『良心』を

一般投資家は信じているの!

(アンダーセン・コンサルタント・アリスタの発言)」

『マンガ なぜ巨大企業はウソをついたのか?』
清水昭男氏+広岡球志氏

http://amzn.to/2i0WOmV

『マンガ 不正会計の真実』
清水昭男氏+小川集氏

http://amzn.to/2yJkX9n

————————————————

■それでは、
「今日のStreet & Book Smart; Highlight(ハイライト) 」
(教育やビジネスにおいて、最高の結果を発揮するための重要ポイント)
 をどうぞ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

3.【ゲリラにとっての詐欺とは9ー経済詐欺の傾向と対策】

─────────────────────────

■エンロンは巨大・上場企業(2001年に経営破綻)

そして、そのエンロンの監査業務を担当していたのがアンダーセンです(2002年に解散)

■かなり乱暴なたとえですが(汗)

読者の皆さんがお客さんで、

エンロンが商売人、

アンダーセンが保証・検査人

のイメージです。

■みなさんがエンロンの商品や株を買うかどうか悩んでいるところで、

アンダーセンが検査した上で出した(という前提の)「保証書」に目を通して、

▲エンロンって全米7位、社員21,000人の大企業だし

▲アンダーセンって1913年に設立された老舗・大手会計事務所だし

▲アンダーセンさんが大丈夫って言うんだから

▲商品や株を買っても大丈夫だよね!

という流れです。

■しかーし、

▲エンロンさんの「儲かってますよー!」はウソだったし

▲アンダーセンさんの「大丈夫ですよー!」もウソだったし

▲結果としてお客さんは商品を買わなくなり(株を売り始め)

▲商品価値・価格は失墜し(株価は暴落し)

▲商品価格の失墜と株価の暴落によって会計上の粉飾がバレ

▲エンロンさんのウソも

▲アンダーセンさんのウソも

バレバレになっちゃったよー!!!

という流れですね(泣)

■これもかなり乱暴ですが、

どうやってウソをつくのか?

■ものすごくシンプルな式で表すと

【利益=売上(資産)−原価(経費)】

なので、

▲売上を↑にするか

▲原価を↓にするか

▲その両方を同時にやるか

という3ポイントです。

■さらに、エンロンの場合、

「時価会計」という会計方式を採用したので、

話が複雑化します。

■例えば

【利益=売上(資産)−原価(経費)】

という式で考えると、

今の商品が500円なんだけど、将来価値は1000円くらいあるから(時価)

売値は1000円で!!!

とか勝手に決めちゃって、

一方、原価は今回500円かかったんだけど、

為替変動を考慮すると200円くらいに落ち着くから(時価)

原価は200円で!!!

とか勝手に決めちゃう感じですね。

■実際の売上500円−実際の原価500円=利益0

が実態なのですが、

時価売上1000円−時価原価200円=利益800円

とか勝手にやっちゃって、

書類にも書いちゃって、

投資家に信用される

株を買ってもらう

株価が高騰する

企業評価が上がる

経営者の評価が上がる

経営者の給料が上がる+ストックオプションで儲かる

という流れです。

■ポイントは、

難しかったら単純に考える。

次に、「書いてあること」が本当とは限らない、

という点にあると私(合田)は学びました。

■時と場合によっては、

大手も老舗も、

大人も凄そうな人も、

もともと信用されていた人も、

平気で、真顔でウソをつくよ、

ということ。

■そして、ウソをつくのはどういうときかというと、

▲自らの評価が下がるリスクがあるとき

▲自らの給料や資産が減るリスクがあるとき

というシンプルな原因に辿り着きました。

■僭越ながら、日本はこの手の「ウソ」に弱い気がします(汗)

▲偉い人が言ったこと

▲有名な人が言ったこと

▲大手が言ったこと

▲老舗が言ったこと

▲紙に書かれたこと

が本当だと信じ込む傾向が強いから。

■もし商品購入や投資をする際には、

▲偉い人が言ったこと

▲有名な人が言ったこと

▲大手が言ったこと

▲老舗が言ったこと

▲紙に書かれたこと

ではなく、

▲情報同士を比較する

例)損益計算書と貸借対照表を比べる

▲数字の異常値に気をつける

例)売掛け金がやたら多い、粗利率の異常な上昇、

などといった対策が必要ではないでしょうか。

【ゲリラにとっての詐欺とは9ー経済詐欺の傾向と対策】
・サマリー
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━

【Street & Book Smart Summary ┃
┃                 ┃
┃■ウソは            ┃
┃               ┃
┃▲評価が下がるリスク     ┃
┃               ┃
┃▲給料や資産が減るリスク   ┃
┃               ┃
┃があるときにつかれる     ┃
┃               ┃
┃               ┃              
┃■▲偉い人が言ったこと     ┃
┃               ┃
┃▲有名な人が言ったこと    ┃
┃               ┃
┃▲大手が言ったこと      ┃
┃               ┃
┃▲老舗が言ったこと      ┃
┃               ┃
┃▲紙に書かれたこと      ┃
┃               ┃
┃がいつも本当とは限らない   ┃
┃               ┃
┃               ┃
┃■対策として           ┃
┃               ┃
┃▲情報同士を比較する     ┃
┃               ┃
┃▲数字の異常値に気をつける  ┃
┃               ┃
┃必要があるのではないか    ┃
┃               ┃
┃               ┃
┃                 ┃
┃━━━━━━━━━━━━━━━━┃
━━━━━
┃発行者: (合田啓作)
┃お問い合わせ先:keisakugoda@icloud.com

┃Copyright(c) ’16-‘Keisaku GODA All rights reserved.
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━