20170922・163号ゲリラにとっての投資とは10ー論理よりも感情に気をつけろ

平成29年9月22日 Street&Book Smart163号

【ゲリラにとっての投資とは10ー論理よりも感情に気をつけろ】

    合田啓作(ごうだけいさく)             ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<配信開始から445日以上に渡って継続中の
Street & Book Smart& Highlight(ハイライト)>

1.『HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』
ベン・ホロウィッツ

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2.【ゲリラにとっての投資とは10ー論理よりも感情に気をつけろ】
今回のメルマガは上記のような構成です。
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■今日は、朝から授業×2。

その後、移動して授業×1。

夜は個別コンサルティング1件、

最後に遠隔映像授業です。

■アメリカ・シリコンバレー界隈で、

知らない人はいない(らしい)元・起業家で、

投資家のベン・ホロウィッツ。

投資先は、GoogleやFacebookなど、

日本でも有名な企業もあります。

そのベン氏が、

起業→膨大な困難→投資家

として活動していくプロセスを、

生々しく語ったのが本書です。

一部引用します。

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1.『HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』

ベン・ホロウィッツ氏

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□「経営の自己啓発書は、

そもそも対処法が存在しない問題に、

対処法を教えようとするところに問題がある。

□「ある暑い夏の日に、父が私を訪ねてきた。

われわれはエアコンが買えず、

父と私が40度の暑さの中で汗を流して座っている間、

3人の子供たちは泣き続けていた。

父は私のほうを向いてこう言った。

『お前、何が安い買い物か知ってるか?』

父が何を言おうとしているのか見当がつかず、

私は『わからないよ。何だい?』と答えた。

『花さ。花はまったくお買い得だ。

それに引き換え、おそろしく高くつくものは何だと思う?』

私はこれにもわからないと答えた。

『離婚だ』

と父は言った。」

□「資金を個別調達する際のもっとも大切なルールを学んだ。

『ひとりの投資家を探せ』だ。

投資しようという投資家はひとりいればよい。

だから、『ノー』と言う残りの30人は無視したほうがよい。

□「予測をどう修正するかについて投資家と議論するうちに、

われわれは厳しい選択を迫られた。

初期ダメージを最小にするために、

下方修正をできるだけ小さくするべきか、

それとも再修正するリスクを最小にするべきか。

大きく数字を引き下げれば、株価が崩壊するかもしれない。

一方、十分に下げて修正しなければ、再び修正する羽目になり、

残された信用を失うことになるかもしれない。

業務担当者のデイブ・コンテが手を挙げて、

決定的なアドバイスをした。

『われわれが何を言っても、いずれ死にます。

予測を下方修正した途端、投資家の信用を失うのですから、

全部の痛みを今、受け入れるべきです。

楽観的な予測など、どうせ誰も信じません。

くそを食らうときは1口でないと』

□「驚いたことに、

既存のネットワーク自動化ツールをつくっていた4社のうち、

1番優れた製品アーキテクチャを持っているとわれわれが考えていた

レンディション・ネットワークスは、売上が最低だった。

このため一部の経営陣は、われわれの技術評価を疑問視した。

しかし、私に何か学んだことがあるとすれば、

それは社会通念と真実の間には何の関係もなく、

効率的市場仮説がインチキだということだった。

それ以外にどうやって、年間2000万ドルの契約と、

世界一賢いエンジニア50人を抱えるオプスウェアが、

保有現金の半分の価値で取引されていることを説明できるだろうか。

市場は『効率的に』真実を見つけるのではない。

結論ーしばし誤った結論ーに落ち着くのが効率的なだけだ。」

□「『成功するCEOの秘訣は何か』

とよく聞かれるが、

残念ながら秘訣はない。

ただし、際立ったスキルがひとつあるとすれば、

良い手がないときに集中して最善の手を打つ能力だ。

逃げたり死んだりしてしまいたいと思う瞬間こそ、

CEOとして最大の違いを見せられるときである。」

□「【会社の問題を隠さないほうがよい主な理由】

1信頼

2困難な問題に取り組む頭脳は多いほど良い

3良い企業文化は、昔のRIPルーティングプロトコルに似ている

ー悪いニュースは速く伝わり、良いニュースは遅く伝わる」

□「世界は平時に見えたときと、

日々命を賭けて戦わなくてはならないときとでは、

まったく違って見える。

平和な時代には、適合性、長期にわたる文化的影響、

人の気持ちなどを気遣う時間がある。

しかし、戦うときには、敵を倒し、

部隊を安全に連れて帰ることがすべてだ。」

□「【経営的負債】

・ひとつの役職にふたりを据える(ツー・イン・ザ・ボックス)

・重要な社員が引き抜かれそうなので、不相応な報酬を与える

・実績管理も従業員フィードバックのプロセスもない」

□「【買収の種類】

1人材・テクノロジー目的

2製品目的

3事業目的」

□「買収に応じるべきかどうかを判断する際に、

基本として考慮すべき点は以下の通りだ。

(a)非常に巨大な市場にいて、会社は非常に若い段階にある

かつ

(b)その市場でナンバーワンになれるチャンスが十分にある

のであれば、独立企業として留まるのが賢明だ。

というのも潜在的な成長力がいくら巨大でも、

誰もその潜在性に見合った金額を支払ってはくれないからだ。」

『HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』

ベン・ホロウィッツ氏

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■それでは、
「今日のStreet & Book Smart; Highlight(ハイライト) 」
(教育やビジネスにおいて、最高の結果を発揮するための重要ポイント)
 をどうぞ。

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2.【ゲリラにとっての投資とは10ー論理よりも感情に気をつけろ】

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■ベン・ホロウィッツ氏の生々しいドキュメンタリーを読んでいると、

危機に陥ったとき、

こちらが失ってはいけないのは

▲家族

▲信用

▲冷静な判断

であり、

一方、考慮しなければいけないのは、

▲相手との信頼関係

▲相手の感情

▲相手のプライド

であることがひしひしとわかります。

■例えば、「人を解雇する際の注意点」について、

以下のような記述がありました。

「【人を正しく解雇する方法】

1自分の頭をしっかりさせる

2実行を先送りにしない

3レイオフ(解雇)の理由を自分の中で明確にしておく

4管理職を訓練する

5全社員に説明する

6みんなの前にいる」

特に、「6みんなの前にいる」の意味は、

社員を解雇した気まずさから、

逃げ出したい、飲みに行きたい、

そんなときほど、

社員の前にいろ!!!

ということです。

■あるいは、「親友を解雇する際の注意点」も

挙げられています(汗)

「【親友を降格させるとき】

・言葉を選ぶ

・現実を受け止める

・貢献を認める」

最後に、

相手が「プライドを傷つけられたこと」、

あるいは、「不当な扱いを受けたと感じたこと」、

によって激昂され、攻撃されるのは避けられない、

と付け加えられています(泣)

■さらに、「社内政治をはびこらせない注意点」として、

以下のような現実的方法も書かれています(笑)

「1第一は、「正しい野心を持った人材を採用する」ことだ。

中略

長年インテルを率いていたアンディ・グローブによれば、

「正しい野心家」というのは

「会社の勝利を第一の目標とし、その副産物として自分の成功を目指す」

ような人物だという。

それに反して「悪い野心家」は、

「会社の業績がどうであろうと自分の個人の成功が第一」

というタイプだ。

2社内政治につながりそうな問題について、

あらかじめ厳格なルールづくりをする。

□実績評価と給与査定

□会社組織のデザインと責任分野

□昇進」

■特に社内政治で気をつけるべきことは、

例えば「昇給」や「待遇」について、

百戦錬磨、ベテラン社員が、

上層部に「すりよる」ことで厚遇がゲットできること、

つまり、「政治的な接待」をすれば給料が上がったりする、

ことが証明されると、

自己中心的、身勝手な社内政治がはびこる原因になる、

と強く述べられています。

これは、私(合田)も大量に見たことがありますね(笑)

こうなると、

▲言ったもん勝ち

▲声のデカイもん勝ち

▲政治的接待やったもん勝ち

となり、

恐らくは良心的でまともな人から、

やる気を失いチームから離れていくように

私(合田)は感じます。

■最後に、非常に実践的な質問の方法として、

「【個人面談で役に立つ質問の例】

■われわれがやり方を改善するとしたらどんな点をどうすればよいと思う?

■われわれの組織で最大の問題は何だと思う?またその理由は?

■この組織で働く上で一番不愉快な点は?

■この会社で一番頑張って貢献しているのは誰だと思う?誰を一番尊敬する?

■きみが私だとしたら、どんな改革をしたい?

■われわれの製品で一番気に入らない点は?

■われわれがチャンスを逃しているとしたら、それはどんな点だろう?

■われわれが本来やってはいなければならないのに、やっていないのはどんなことだろう?

■この会社で働くのは楽しい?

という質問が列挙されていますが、

これは聴く方に勇気が要りますよね(汗)

でも、ここで「真実の声」を聴ければ、

改善点は大量に見つかりそうですよね。

■ベン・ホロウィッツ氏から学んだこと、

それは、

【論理よりも感情に気をつけろ】

ということでした。

■最後に、「つらい」という感情に向き合う氏の教えを引用して、

締めくくらせて頂きます。

「【つらいときに役に立つかもしれない知識】

・ひとりで背負いこんではいけない

・単純なゲームではない

・長く戦っていれば、運をつかめるかもしれない

・被害者意識を持つな

・良い手がないときに最善の手を打つ」

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☆今回の関連バックナンバーはこちら

154号・ゲリラにとっての投資とは1ーまずは肌感覚から

155号・ゲリラにとっての投資とは2ー自分たちの資金を自分たちで稼ぐ

156号・ゲリラにとっての投資とは3ー自らの種銭から行動せよ

157号・ゲリラにとっての投資とは4ー鵜呑みにせず・自ら調べよ

158号・ゲリラにとっての投資とは5ー信用を創造せよ

159号・ゲリラにとっての投資とは6ー価値補強のために借りる

160号・ゲリラにとっての投資とは7ーキャッシュ・フローを生め

161号・ゲリラにとっての投資とは8ー将来価値>目先価値

162号・ゲリラにとっての投資とは9ーすべての法則を破れ

3 【ゲリラにとっての投資とは10ー論理よりも感情に気をつけろ】
・サマリー
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【Street & Book Smart Summary】┃
┃                ┃
┃■【論理よりも感情に気をつけろ】┃              
┃                ┃
┃■社員やパートナーとの信頼関係 ┃
┃                ┃
┃組織化を円滑に進める上でも   ┃
┃                ┃
┃投資の判断を迫られるときにも  ┃
┃                ┃
┃困難な問いに立ち向かうときにも ┃
┃                ┃
┃【論理よりも感情に気をつける】 ┃
┃                ┃
┃ことが重要ではないだろうか   ┃
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┃発行者: (合田啓作)
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