20170914・157号ゲリラにとっての投資とは4ー鵜呑みにせず・自ら調べよ

平成29年9月14日 Street&Book Smart157号

【ゲリラにとっての投資とは4ー鵜呑みにせず・自ら調べよ】

    合田啓作(ごうだけいさく)             ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<配信開始から440日以上に渡って継続中の

Street & Book Smart& Highlight(ハイライト)>

1.第13回オンラインサロン

2.『相場師一代』

是川銀蔵

3.【ゲリラにとっての投資とは4ー鵜呑みにせず・自ら調べよ】

今回のメルマガは上記のような構成です。
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■今日は朝から娘と息子を送り、

その後、第13回オンライン・サロン参加。

夕方から授業1。

夜は会食予定です。

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1.第13回オンラインサロン

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■参加者は計6名。

東京、横浜、大分、福岡、熊本、香川からの参加で、

実施しました。

■まずは、Y・Sさんのプレゼンから始まり、

テーマはズバリ「ダイエット」!!!

質疑応答もかなり本質的で

▲短期で、手軽に、ガツンとやせられる

▲長期で、じっくり、徐々にやせていく

の対立の話になりましたが、

この対立は、ダイエットに限らず、

他のジャンルでも同じですよね?

■その他にも、

▲マーケティングの実務で上手く滑り出しつつある方

▲飲食サービスで引く手あまたになりつつある方

▲ご家族の教室を手伝い始めた方

など興味深く、

変化・成長の兆しをハッキリ感じられる回でした。

■次回14回はスケジュールは9/24(日)2100より。

ご参加希望の方は、

keisakugoda@icloud.com

までご連絡お願い致します!

■合間に読書。

株式投資をやっている人では

おそらく知らない人はいないだろうと思われる伝説の人、

是川銀蔵氏。

■丁稚上がりで、

▲10代にして中国大陸で起業

▲10代にしてロンドンへ

▲10代で1度会社を清算し

▲再び10代で中国へ

▲世界恐慌のあおりを受け倒産

▲3年間、京都から大阪・中之島の図書館に通い詰め

▲世の中の進む方向は共産主義か資本主義か?

 について考え抜く

という、とてつもない実践行動型知性の方です。

以下、一部引用します。

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2.『相場師一代』

是川銀蔵
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□「ひたすら仕事と勉強に明け暮れる毎日だったが、

大正3(1914)年の春、突然、

好本商店が多額の負債を抱え倒産してしまった。

他人の会社ながら初めての倒産を味わったのだが、

主人は毎日金策に追われ、

債権者は朝から晩まで傍若無人に借金の取り立てにやって来る。

小僧の身ながら、倒産の惨めさをいやというほど感じさせられた。」

□「『いくら懸命に働いても、

人に使われていては会社が倒産したらまた失業だ。

こんなわりに合わないことを短い人生で繰り返していては、

とても”天下を取る”ことなどおぼつかない。

どうせやるならワシひとりの力でやってみよう』

1本立ちすることを宣言したのである。」

□「大正12(1923)年9月1日、

その日も午前の仕事を終えて、

ちょうど昼飯の弁当を広かけた時、

急にグラグラときた。

横揺れだったので震源地は遠いと判断したが、

午後2時頃、朝日新聞の号外が出た。

みると、”横浜大地震、津波の危険迫る”とあった。」

□「私の頭の中にピカッと閃いたものがあった。

『東京は全滅だ!』

私は全社員を社長室に集め、

みんなに小切手5,6枚ずつ持たせてトタン板、

ブリキ板、釘を価格は向こうのいい値で

買えるだけ買って来いと命令した。

中略

明くる日、私が予想したとおり、

前日60銭で買ったトタン板は1枚5円と、

10倍近くにまで大暴騰したのである。

私は人から決して後ろ指をさされることをしたわけではない。

人より一歩先を読んで行動した。

いわゆる商売の鉄則を守っただけである。

□「想像を絶する貧困生活の中で、

私は将来の自分の生きる道を見つけるために、

必死で勉強を続けた。

図書館から帰った後も毎晩、

家で12時、1時過ぎまでノートを整理し、

自分だけの資料を作っていった。

こういった生活を夢中で3年間続ける間、

10キロもやせてしまったが、

徐々に見えてきたのである。」

□「マルクス、レーニンの理論は、

経済の実態を把握せず

理論的にすべり過ぎていることがわかったのだ。

資本主義の経済変動に

時代を超えた原理的なひとつの一定の大きなリズムがある。

私がのみ込まれた金融パニックも

この経済変動のひとつの波にすぎないという結論に至った。

その結果、『資本主義は崩壊せず』という確信を得、

同時に、マルクス、レーニンの説く

共産主義には絶対行かないということをつかんだ。

経済の実態は学問で説かれるような、

きまりきった変動はない。

ひとつとして同じ形の経済変動はない、

というのが経済の実態だ、

というひとつの法則を私は発見したのである。」

□「人気と、実際の相場の動向とは常に逆比例

反対の動きをするものなのである。

すなわちそれはまた、『孤独との戦い』でもあるのだ。」

□「『もうは、まだなり。まだは、もうなり』

三昧伝の秘伝だ。

勝ちに乗じた買い方が、”まだ上がる”と思う時は、

‘’もう上がらぬ”ものなのである。

「まだ、まだ」は、己の欲がいわせるものであり、

現実はすでに「もう」なのである。」

□「私から、株式投資をされている

一般大衆の方々に2つ警告をしておきたい。

まず第1の警告は、

自分の持てる資金の範囲内で投資をすること。

いくら証券会社が、

「現金は持たなくとも大丈夫、必ず儲かるから」

とうまい話を持ってきても、

信用取引には、絶対に手を出してはいけない。」

□「第2の警告は、

新聞や雑誌で大見出しにされる材料に飛びつくなということだ。

だいたい、人の意見や新聞、

雑誌の記事で儲けようという精神そのものが

すでに失敗のもとだと私はいいたい。

自分で努力せず、骨折らずに

勤めの片手間で儲けようということでうまくいくはずがない。」

□「本当に儲けようと思うなら、

自分で経済の動きに注意すること。

日本経済はもちろん、世界経済の動向、

そしてこれを倦まずたゆまず日常見守っていく。

これはある程度常識さえあれば誰でもできることだ。」

□「閃きではなく、

毎日、継続して注意を集中することで、

おのずと見えてくるものがあるのだ。

そして、大筋で判断ができた時、

将来よくなる業界の会社の動きを

「四季報」を参考にして調べる。

会社の内容、収益力などを比較して、

ベストと思われる会社の株を買っておくのだ。

要するに、富士山の登山にたとえれば、

2合目、3合目で買えということだ。

ところが、新聞や雑誌の大見出しに出た時には、

すでに8合目、9合目まで登っていると同じこと、

頂上まではあとわずかしか残っていないのである。」

□「【投資5ケ条】

1銘柄は人が奨めるものでなく、自分で勉強して選ぶ

2 2年後の経済の変化を自分で予測し大局観を持つ

3株価には妥当な水準がある。値上がり株の深追いは禁物

4株価は最終的に業績で決まる。腕力相場を敬遠する

5不測の事態などリスクはつきものと心得る

□「【是川流投資の3鉄則】

1銘柄は水面下にある優良なものを選んでじっと待つこと

2経済、相場の動きからは常に目を離さず自分で勉強する

3過大な思惑はせず、手持ちの資金の中で行動する

□「いま考えてみるに、

神戸時代の子どもの頃のあの貧乏暮らしが

最高の教育になっていたんじゃないだろうか。

ある宵宮の晩に、

3匹5銭のイワシを買いにきた6人家族のおかみさんに、

『これで1盛りじゃ、おまえさんのところは子どもが3人おるんじゃないか、

せめて祭りの晩ぐらいひとりあてお頭付きの魚を食わせてやってくれ』

2盛りのイワシを包んでやった時の父の姿を今でも忘れることはできない。

自分は大家からいつも立ち退きを迫られ、

家族は芋粥と残りものの魚しか食えない貧乏生活をしながらも、

貧しい人を見たら、お金がなくても

商売の魚を持って帰らせるような優しく、

あったかい父。

そのおかみさんを送り出す父の後ろ姿を見ながら、

父は偉いなあ、と尊敬させられたことを

幼心にも身にしみて憶えている。

自分も大人になったら父のような人になるんだ、

と思ったものだ。」

『相場師一代』

是川銀蔵
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■それでは、

「今日のStreet & Book Smart; Highlight(ハイライト) 」
(教育やビジネスにおいて、最高の結果を発揮するための重要ポイント)

 をどうぞ。

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3.【ゲリラにとっての投資とは4ー鵜呑みにするな・自ら調べよ】

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■桁違いの感じ、伝わりますかね(笑)?

■決定的な違いは、

自らリスクを負っているか否か、

です。

■私(合田)もこの歳にしてようやく、

本質的な変化・成長は、

その人が負ってきたリスク量によって決まる、

ということが少しずつわかってきました。

■なぜ、情報があっても行動しない人が出るのか。

なぜ、勉強しても身に付かない人がいるのか。

これらも乱暴にまとめると、

その人が、

▲自らの種銭に基づき

▲自らの時間と頭脳によって

▲答えが明確ではない問いを考え抜き

▲リスクを負って行動し

▲その結果、得てきたリターンと自己信頼

の質と量によって決まるのだ、

ということがわかってきました。

■この点でいうと、

是川銀蔵氏は、

日本の中でも恐らくトップクラスで、

▲自らの種銭に基づき

▲自らの時間と頭脳によって

▲答えが明確ではない問いを考え抜き

▲リスクを負って行動し

▲その結果、得てきたリターンと自己信頼

を実践してきた人ではないでしょうか。

■学者と実践家の決定的な違いも、

この「リスクテイクの質と量」に依ります。

学者は自説が間違っていたとしても、

その間違いによって、

▲自らの家が競売にかけられたり

▲一家離散の憂き目にあったり

▲自己破産したり

▲夜逃げしたり

といったことは、ほぼないでしょう。

もちろん、ケインズのように、

学者でありながらも、

投資活動も行い、リターンを得ていた人もいますが、

ケインズの動きを見ていると、

あくまで自説の正しさを証明するために

実践を行っていたのではないか?

という節があります。

■「鵜呑みにするな、自ら調べよ」を実践するには、

まず、

▲自己信頼

がベースに必要ですよね。

自己信頼がなければ、

「新聞の大見出し」

「偉い人が言っていること」

「みんなが正しいと思っていること」

に流れますから。

■是川氏ご自身が、

「孤独との戦い」

と明言されていますが、

「みんなが正しいと思っていること」

ではない部分に、

▲予兆

▲変化の芽

▲理論ではなく事実

を探す日常を送るからこそ、

伝説の投資家たちは、

どこか「孤独」な感じが漂っていることがわかりました。

■たとえば、

156号【ゲリラにとっての投資とは3ー自らの種銭で行動せよ】

で引用した村上氏もどこか孤独感が漂っていますし、

154号【ゲリラにとっての投資とは1ーまずは肌感覚から】

で引用したリバモアに至っては、

最後は拳銃自殺しています。

■是川銀蔵氏はこれだけ実践型知性の人であるのに、

どこか孤独で、既存のアカデミックな世界とは違う匂いなのか?

ここからは私(合田)の仮説ですが、

アカデミックな世界では、

▲まず、先人の積み上げてきた膨大な先行研究があり

▲それを吸収する長期間の修行を経て

▲ようやく自説を「巨人の肩」に小さく積み上げる

のに対して、

「投資」や「起業」の世界では、

▲先人であれ、若者であれ、同時代に生きていることに変わりはなく

▲世の中に起きている事実を観察し

▲鵜呑みにせず・自ら調べ

▲そこに変化や成長の芽や予兆を見て

▲かつ、リスクテイクし

▲価値・信用創造できるものが勝つ

という点が大きな違いだと思いました。

長い時間を、「既にあるもの(過去)」に費やすのか、

それとも「目の前にあるもの(現在〜未来)」に費やすのか。

ゲームのルールがまるで違う。

■このStreet&BookSmartでは、

基本的に「目の前にあるもの(現在〜未来)」に費やし、

▲同時代に生き

▲世の中に起きている事実を観察し

▲鵜呑みにせず・自ら調べ

▲そこに変化や成長の芽や予兆を見て

▲かつ、可能な範囲でリスクテイクし

▲価値・信用創造できる

ことこそが、

変化・成長にとって最重要ポイントだと考えています。

■この点で、

是川さんは大学なんて出てないですが、

私(合田)の先生ですね。

■最後に、

156号で紹介した村上世彰氏

是川銀蔵氏も、

共通して財団を作られていますね。

【価値→お金】

【信用→お金】

への変換を徹底してやってこられたお2人が、

共通して、

【お金→価値】

へと関心を推移させられていることは、

興味深く拝見しました。

☆今回の関連バックナンバーはこちら

154号・ゲリラにとっての投資とは1ーまずは肌感覚から

155号・ゲリラにとっての投資とは2ー自分たちの資金を自分たちで稼ぐ

156号・ゲリラにとっての投資とは3ー自らの種銭から行動せよ

3 【ゲリラにとっての投資とは4ー鵜呑みにせず・自ら調べよ】

・サマリー

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━

【Street & Book Smart Summary】┃
┃                   ┃
┃■本質的な変化・成長は、     ┃
┃                 ┃
┃その人が負っているリスク量    ┃
┃                 ┃
┃によって決まる          ┃
┃                 ┃
┃                 ┃
┃■鵜呑みにせず・自ら調べる    ┃
┃                 ┃
┃にあたってまず重要なのは、    ┃
┃                 ┃
┃自己信頼であろう         ┃
┃                 ┃
┃                 ┃
┃■Street&BookSmartでは      ┃
┃                 ┃
┃▲同時代に生き          ┃
┃                 ┃
┃▲事実を観察し          ┃
┃                 ┃
┃▲鵜呑みにせず・自ら調べ     ┃
┃                 ┃
┃▲変化や成長の芽や予兆を見て   ┃
┃                 ┃
┃▲可能な範囲でリスクテイクする  ┃
┃                 ┃
┃という実践型知性による      ┃
┃                 ┃
┃変化・成長のさまを発信していきたい
┃━━━━━━━━━━━━━━━━┃

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┃発行者: (合田啓作)
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