20170913・156号ゲリラにとっての投資とは3ー自らの種銭から行動せよ

平成29年9月13日 Street&Book Smart156号

【ゲリラにとっての投資とは3ー自らの種銭から行動せよ】

    合田啓作(ごうだけいさく)             ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<配信開始から440日以上に渡って継続中の

Street & Book Smart& Highlight(ハイライト)>

1.メルマガ読者の方・ご感想1件

2.『生涯投資家』

村上世彰氏

3.【ゲリラにとっての投資とは3ー自らの種銭から行動せよ】

今回のメルマガは上記のような構成です。
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■今日は朝から授業×6。

今日も引き続き「量稽古」です(笑)

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1.メルマガ読者の方・ご感想1件

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■Twitterにて紹介して頂きました。

以下、一部引用します。

ーーーここからーーーーーーーー

自分の考えまとめるのに

話すのが有効なのは感じてたけど、

書くってのも良いね。

福ちゃんこと合田啓作メルマガ

135号「セルフ・イメージ」は書き続けることで取り替えられる 

更新速度に追い付かず、

まだここ読んでました…

毎回勉強になっとります。

それを、活かさんと意味ないんやけどねー

(浅野純人さま・アーティスト・美術教師)

ーーーここまでーーーーーーーーー

■浅野くん、ツイッターへの投稿有難うございました!

陰ながらお役に立てているとのこと、

嬉しく拝読しました。

「福ちゃん」というあだ名を知っている人は、

私(合田)の周りにはほぼ皆無になってきましたよ(笑)

引き続き、ヨロシクお願い致しますー!!!

■合間に読書。

ホリエモンこと堀江氏がライブドア社長時代に、

「ハゲタカファンド」と

世を騒がせた村上世彰氏をご存知でしょうか。

■当時の私(合田)は、

南米やヨーロッパに行きまくったのち、

就職するかどうか、という時期で、

「投資」に関する感覚は皆無でした(泣)

■ただ、かつて早稲田・政経学部で、

チラッと、ほんの一瞬だけ、

▲経済学

▲会社法

▲コーポレート・ガバナンス

という概念を習ったこともあり、

「(株式)会社とは、株主のもの」

という概念は知識としては知っていました。

■そんな村上氏が、

▲お父さんとのやりとりから「投資」を学んだこと

▲通産省時代のこと

▲村上ファンドを立ち上げたときのこと

▲楽天・三木谷氏、サイバーエージェント・藤田氏、堀江氏とのやりとり

▲逮捕されたときのこと

▲緊急捜査が入り、妊娠中だった娘さんの子どもが死産してしまったこと

など、当事者としての経験が生々しく語られており、

ものすごくヒリヒリしながら読みました。

以下、一部引用します。

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2.『生涯投資家』

村上世彰氏・引用

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□「子どもの頃、

預金通帳に印字された数字が

増えていくのを見るのが好きだった。

だからよく父に、

「お小遣いちょうだい、ちょうだい」

とせがんでいた。

使いたいからではなく、

貯めるためにお金が欲しかった。

お小遣いをもらうと口座に入れ、

通帳に刻まれる残高を眺めていた。」

□「百貨店に行くのも大好きだった。

おもちゃをねだったり、

貯めた小遣いで何かを買うためではない。

いろいろな商品の値札を見ては、

「これは高い、これは安い」と騒いでいた。

商品そのものより、商品の価値に興味があったのだ。

□「父の仕事は投資家だった。

いつも、

『お金はさみしがり屋なんだ。

みんなで戯れたいから、どんどん一ヶ所に集まってくるんだよ』

と言っていた。」

□「私が自分で株への投資を始めたのは、

小学3年生の時だ。

ある日、父が100万円の帯付きの札束を置いて、こう言った。

『世彰は、いつもお小遣いちょうだいと言うが、

いま100万円あげてもいい。

ただしこれは、大学を卒業するまでのお小遣いだ。どうする?』

□「この100万円を元手に、株の投資を始めた。

まず半分の50万円で、

1株二百数十円だったサッポロビールの株を2000株買った。

これが私の投資デビューだ。」

□「父はいつも

『上がり始めたら買え。下がり始めたら売れ。

一番安いところで買ったり、

一番高いところで売れるものだと思うな』

と言っていた。

まさにその通りだった。」

□「ニューオリンズのミシシッピー川近くの池で

アメリカザリガニの養殖をしている投資案件を、

視察に行ったときである。

池の近くの大きな家に招かれると、

事業を行う仲間や家族が集まってお酒を飲みながら、

真っ赤に茹で上がったバケツいっぱいのザリガニを

実においしそうに食べていた。

私は、ザリガニを食べたことがなかった。

みんなと一緒になって食べる父を横目で見ながら、

手を出す勇気がないまま座っていると、

父から「我慢して食べろ!」と耳元で怒られてしまった。

頑張って食べてはみたが、

やはりおいしいとは思えなかった。

ホテルに帰ってから、父に言った。

『おいしくないのに、よくあんなにいっぱい食べられたね』

『投資するためには、まず相手を喜ばせなきゃ仕方ないだろう』

というのが父の返事だった。」

□「そもそも投資とは何か

という根本に立ち返ると、

「将来的にリターンを生むであろうという期待をもとに、

資金(資金に限らず、人的資源などもありうる)を

ある対象に入れること」

であり、

投資には必ず何らかのリスクが伴う。

しかしながら投資案件の中には、

リスクとリターンの関係が見合っていないものがある。

それを探し、リターン>リスクとなる投資をするのが投資家だ。」

□「私はこのリスクとリターンの関係を、

「期待値」と呼んでいる。

期待値が大きくないと、

金銭的には投資する意味がない。

そこを的確に判断できることが、

優れた投資家の条件だ。

期待値を的確に判断するためには、

数字だけではなく、

その投資対象の経営者の資質を見極め、

世の中の状況を見極め等、

実に様々な要素が含まれる。

□「私の投資は徹底したバリュー投資であり、

保有している資産に比して時価総額が低い企業に投資する、

という極めてシンプルなものだ。

このような会社は、

経営に問題を抱えていることが多々ある。

その問題を株主の立場から働きかけて改善しようとすると、

「ハゲタカファンド」と批判されてしまう。」

□「企業とその経営者にとって、

上場には2つのメリットがある。

ひとつは、株式の流動性が上がること。

すなわち、株式が換金しやすくなることだ。

もうひとつは、資金調達がしやすくなることだ。

逆に言えば、

この2つが必要ない場合には上場する必要もない、

と私は考えている。」

□「アメリカの投資家のお金を預かってみると、

驚きの連続だった。

日本の投資家は私の理念に賛同して出資をしてくれたが、

アメリカの投資家は違う。

まず理念を説明すれば、

『日本の資本市場を変えたいという君の理念はわかったが、

実際にはどうやっていくら儲けるんだ?

どうやってエグジットする(利益を確保する)んだ?』

と必ず聞かれ、

『日本の資本市場をどう変革するかなんて、

私には興味がない。

とにかく儲けてこい』

とだけ言われた。

彼らは極めてシビアかつビジネスライクで、

いくら儲けたのか数字のみですべてを評価する。

2000年の訪米時に、私の理想論が響かなかった理由がよくわかった。」

□「投資家と経営者では、

必要な能力や資質が全く違うと思っている。

投資家は、リスクとリターンに応じて資金を出し、

会社が機能しているかを外部から監視する。

経営者は、投資家に対して事業計画を説明し、

社内の人材や取引先などをマネジメントして

最大限のリターンを出す。

□「期待値1.0を超えないと、

金銭的には投資する意味がない。

この「期待値」を的確に判断できることが、

投資家に重要な資質だと私は考えている。」

□「「期待値」のほか、

私が投資判断を行うにあたって重要視している指標が

IRR(内部収益率、Internal Rate of Return)だ。

手堅く見積もっても、

IRRの数字が15%以上であることが基準になる。」

□「私は家族で食事に行くと、

よく「食事代当てゲーム」をする。

至ってシンプルなゲームで、

レストランに行った際に食事代がいくらだったか

を当てるゲームである。

家族はそれぞれに予想値を発表するが、

他の参加者とは500円以上の差をつけた金額で申告しなくてはならず、

最終的には予想金額が実際の金額に近かった参加者が、

賞金をもらうことができるというルールにしている。」

□「私はこの本の出版によって得られる収益を、

日本における投資の教育のために使いたいと思っている。

文藝春秋で私をサポートしてくださったチームとも相談し、

この結論にたどり着いた。

この本の中で繰り返し述べたとおり、

私は、これからの日本にとって何よりも大切なことは、

資金の循環だと信じている。

資金の循環は、投資を中心として起こる。

投資をし、リターンを得て

その投資を回収し次の投資を行なう、

という流れは決して悪いことではない。

もちろんリターンを得られることも得られないこともあるが、

そうやって日本のあちこちで塩漬けになっている資金を回していく重要性を、

これから日本を支えていく若者を中心に、伝えていきたい。」

『生涯投資家』

村上世彰

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■それでは、

「今日のStreet & Book Smart; Highlight(ハイライト) 」
(教育やビジネスにおいて、最高の結果を発揮するための重要ポイント)

 をどうぞ。

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3.【ゲリラにとっての投資とは3ー自らの種銭から行動せよ】

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■小学3年生から「投資」を始めた、

という発言に、

私(合田)は度肝を抜かれました(笑)

スゴくないですか???

人間が最も真剣になるのは、

▲自分のお金(種銭)と

▲自分の時間を

▲ある対象に投資する上で

▲切実にリターンを得られるかどうかを考え抜くとき

だと私(合田)は思います。

■たとえば、

1年間の受験費用100万円を自分の種銭から出すとしたら?

▲合格して得られる専門性・知識(リターン1)

▲合格して得られる体験・経験(リターン2)

▲合格して得られる人脈・出会い(リターン3)

▲合格して得られる看板・ブランド(リターン4)

を考え抜き、

「なんとなく、この大学を受けてみたいかも???」

とか口が裂けても言わないでしょうし(笑)、

本当にその仮説が正しいのか、

▲実際に行ってみたり

▲行っている人にインタビューに行ったり

▲授業にもぐって参加してみたり

▲データをとって調べたり

とあらゆる手を使って検証するでしょう。

そりゃ、100万円に対する確かなリターンを得たいですから。

■やる気が出ないときもあるでしょうが、

自分の種銭から100万円を投資していたら、

言っても意味がないので、

「やる気がない」とは言わないでしょうし、

志望先が決まっていなければ、

そもそも投資銘柄が決まっていないということなので、

受験勉強を始めないでしょう。

■そう、私(合田)が痛切に感じるのが、

教育現場には「投資」という感覚、

自らの種銭によって行動する感覚がない、

ということです。

■なんというか、

【お金を自分で出さず、稼ぐこともなく他者から貰うという習慣】

が小学校のお小遣いくらいから始まり、

お年玉しかり、

習い事の費用しかり、

塾代しかり、

受験費用しかり、

学校の学費しかり、

で18歳くらいになったときには完全に、

【リスクを負って投資はしないが、リターンだけは求める人】

が出来上がっている気がするんですよね(汗)

■少なくとも、

自らが「投資」を行っているということに、

自覚的な人はほとんどいないし、

まして自らの「種銭」に基づいて投資的に行動している人は、

かなり少ないのではないでしょうか。

■だから、【リスクをとる】ということを異常に恐れるし、

【お小遣い】【バイト代】【給料】以外から、

何か【投資を行ってリターンを得る】ということにも

思いが至らないのではないか、

と私(合田)は自身を振り返って思います(泣)

■たとえば、リターンには必ずリスクがセットなので、

▲ある期間をある対象に投資すれば、

当然リターンを得られない可能性もあること

▲でも、人間の心理として当然リターンを得たいので、

なんとかしてリターンを得ようと必死になること

▲必死になるので、真剣に情報を集め、考え抜くこと

という過程を経ず、

▲○○に言われたから

▲なんとなく周りもそうするから

▲他に選択肢がないから

くらいの、ものすごく消極的な理由で、

「予備的」に勉強をしますよね(汗)

■賛否両論、非難轟々を覚悟の上で、

「いま100万円あげてもいい。

ただしこれは、大学を卒業するまでのお小遣いだ。どうする?」

という

Street(人生)とBook(学び)を結ぶ超実践的なやり方は、

私(合田)も採用しようと決意しました(笑)

■さらに、

「食事代当てゲーム」

も早速実践してみますね(笑)

■私(合田)は村上氏を批判も断罪もする立場にありませんが、

1点、ゲリラの重要ポイントである「組織化」という観点から見ると、

村上氏は、

▲ご自分の信念を決して曲げずに

▲正しいと思ったことは堂々と正面から言う

という姿勢が一貫されているために、

▲人情・情理を第一とし

▲自分たちが守られていればそれで良く

▲組織の尺度だけで生きてきた人たちからは

ものすごく嫌われ、ものすごく攻撃されるだろう、

と感じました(泣)

■この点は、

ゲリラとして「組織化」を行っていく上で、

▲自分の信念を曲げずに

▲ただし、相手を見て話す

という点はものすごく重要であることを、

「投資」の副次的なポイントとして村上氏から学びました。

村上さん、ありがとうございましたー!

☆今回の関連バックナンバーはこちら

154号・ゲリラにとっての投資とは1ーまずは肌感覚から

155号・ゲリラにとっての投資とは2ー自分たちの資金を自分たちで稼ぐ

3 【ゲリラにとっての投資とは3ー自らの種銭から行動せよ】

・サマリー

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━

【Street & Book Smart Summary】┃             
┃■【お金を自分で出さず、   ┃
┃                ┃
┃稼ぐこともなく         ┃
┃                ┃
┃他者から貰うという習慣】    ┃
┃                ┃
┃が長く続くと、         ┃
┃                ┃
┃【リスクを負って投資はしないが┃
┃                ┃
┃リターンだけは求める人】    ┃
┃                ┃
┃が完成する           ┃
┃                ┃
┃                  ┃
┃■「自らの種銭」に基づき    ┃
┃                ┃
┃リスクとリターンを考え抜き   ┃
┃                ┃
┃行動をすることが        ┃
┃                ┃
┃最も真剣な学びになるのではないか┃
┃━━━━━━━━━━━━━━━━┃

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┃発行者: (合田啓作)
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