20170905・150号【ゲリラにとっての武器2ーあこがれを伝染させる】

平成29年9月5日 Street&Book Smart150号

【ゲリラにとっての武器2ーあこがれを伝染させる】

    合田啓作(ごうだけいさく)             ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<配信開始から430日以上に渡って継続中の

Street & Book Smart& Highlight(ハイライト)>

1.『教育力』

齋藤孝氏著・引用

2.【ゲリラにとっての武器2ーあこがれを伝染させる】

今回のメルマガは上記のような構成です。
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■今日も朝から授業×5。

その後、夜から遠隔映像授業です。

■合間に読書。

明治大学教授にしてベストセラー作家の齋藤孝氏。

身近なところでは、

たまに子どもたちと見る

NHK『にほんごであそぼ』の監修者。

これだけのベストセラーを出しまくっていることからも、

齋藤孝氏が、

▲「売れること」

▲「人が動き、行動すること」

▲「価値が伝染していくこと」

のエッセンスをつかんでいらっしゃるのは、

ほぼ間違いないと思います。

久々に読み返してみました。

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1.『教育力』

齋藤孝氏著・引用

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□「教育の根底にあるのは、

あこがれの伝染である。

何ものかを価値あるものと認め、

そこに心のエネルギーを注ぎ込む。

何ものかを目指して飛ぶ、

矢のようなベクトル。

それがあこがれだ。」

□「ある禅僧が、フランスの地で禅を広めようと考えた。

さて、彼はどうしたか。

彼は毎日人目につきやすい場所で、

ひたすら座禅を組んだ。

はじめのうちは奇異なものを見る目つきで見ていた人びとも、

毎日静かに威厳のある、しかもリラックスした心地よさげな感じで

座り続ける男を見て何かを感じ始めた。

禅僧は全く一言も喋らない。

禅について人びとに教えを授けたり、

説得するわけでもない。

まさに只管打坐を貫き続けた。

やがて1人、彼の真似をして座る者が現れた。

そしてまた1人。

こうして、彼は禅を広めることに成功した。」

□「経験値を重ねる良さを残したまま、

新鮮さを失わない。

これは、もはや1つの技である。

「先生も自分たちと一緒に変化してくれるのだ」

という意識が学ぶ側に生まれると、

場を一緒に盛り上げる機運が高まる。

一方向的な上下関係ではなく、

友情の関係性が教育の目指すところだ。

□「教育の本来の形は、

教師が店を開き、

そこに生徒側が身銭を切って教えを受ける、

という関係だ。

自分の授業はどれだけの満足を生徒たちに与えることができているのか、

という切実な問いを、

塾の教師は常に突きつけられている。

その厳しい問いかけは、

教育者にとって本質的な問いである。」

□「会読(緒方洪庵・適塾での方法)というのは、

シンプルだが、強力な学習法である。

1人だけで勉強していてはなかなか生まれにくい緊張感が、

会読では容易に生み出せる。

他人に実力がさらされてしまうというせっぱ詰まった緊張感が、

勉強する動機づけになる。

切磋琢磨という言葉どおり、

お互いに磨き合う関係性を作り上げることが教育者の最も重要な仕事である。

教えているだけでは本当の実力はつかない。

生徒同士が切磋琢磨する関係を用意すれば、

さして教えなくとも実力は向上していく。

肝心なのは、そうした緊張感のある関係の場を整えるということだ。」

□「教育の基本は、テキスト(教材)と問いである。」

□「「人に何かを教えたい」という気持ちを「教育欲」と呼ぶとするなら、

これは人間の欲望のなかでも大きなものだと私は考えている。

一種の支配欲にも少し似ている。

変形欲という、何かやみくもな欲望を持つ人もいる。

そういう人のなかには、教師という仕事に就いていたとしても、

自分自身が学ぶことをとうにやめてしまっている人も少なくない。

それは教壇に立っている人を見れば、ほとんど即座にわかるものだ。

教師が学ぶことをやめると、教育力は落ちる。

というのは、生徒の側はその先生の勢いのようなものを感じとり、

それを学ぶ動機に変えるからである。

その先生がやる気に満ちていて、

自分もまだうまくなりたい、

もっとこの世界をよく知りたいという勢い、

遠くへ向かっていく強い力を見せたとき、

その力に反応して、

「ああ、自分もそういうふうになってみたいな」

と生徒も思うのだ。」

□「教師に求められるものを大きく分ければ、

専門的力量と人格的魅力になろう。」

□「個人の才能と、関係の中で生まれてくる力との2つに分けた場合、

関係の中で生まれてくる力を一般の人よりはずっと信じているのが、

教師としての条件だと思う。」

□「教師が生徒や学生に与えるべきものは何かといえば、

感動と習熟が2つの柱だと私は思う。

あることを習って、

「ああ、面白かった」とか、

「ああ、もっともっと勉強してみたいな」とか

「ワクワクしちゃうな」

と思わせることができるかどうか。

それが、感動ということだ。

もう1つは、感動はしないとしても、

とにかく何かができるようになった、ということだ。

できるようになると、やはり好きになる。」

□「だめなところがわかるのは

教師にとって非常に大切な能力だけれども、

それですべてではない。

それは必要条件で大事なことだが、

それで十分なわけではない。

問題は、その状況を打開するアイデアが浮かぶかどうかだ、

ということだ。

だから悪いところを指摘して直る人に対しては、

指摘してあげればいい。

でも、悪いところを言われてすぐ直るほど、

上達は簡単ではない。

そうではなくて、何か別の練習をさせることによって

その悪いところが直っているという、 

そんな練習方法を思いつくかどうか

あるいはポジティブなコメントをすることによって、

そこに意識が行き、それによってだめなところが直ってくる。

良いところのある部分を拡大することによって、

悪いところのマイナスポイントが減っていくやり方。」

□「なかなか変わらない子もいる。

ところが、なかなか変わらない子は、

いつまでも面倒を見ても仕方がないかと言うと、

これが不思議なことに、

あるときに突然、質的な変化を起こすということがある

そして、そこから劇的に伸びていくことがあるのだ。

そうすると、

教師のほうに待つ力というものが決定的に必要になる。

決めつけない。

「だいたい、この子はこのくらいかな」

と教師が先に限界を設定してしまうと、

それ止まりになってしまいかねない。」

『教育力』

齋藤孝氏著・引用

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■それでは、

「今日のStreet & Book Smart; Highlight(ハイライト) 」
(教育やビジネスにおいて、最高の結果を発揮するための重要ポイント)

 をどうぞ。

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2.【ゲリラにとっての武器2ーあこがれを伝染させる】

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■読者のみなさんは

何かに憧れていますか?

■私(合田)はたくさんの人やものに憧れてきました。

■例えば、モーター・サイクル・ダイアリーズという、

チェ・ゲバラを主人公にした映画を見たとき、

医学生のゲバラが無鉄砲な好奇心に冒され、

南米をバイクで旅に出るシーンがあります。

■旅=未だ見ぬ地や友へのあこがれ

だとすれば、

チェ・ゲバラ自身にも、

あこがれを他者に感染させる、

大きな共鳴板のような力があったのではないか。

■その証拠に、

未だに街で「ゲバラTシャツ」を着た人を見ますし(笑)、

「ゲバラバッチ」をバックとかをつけた人も見ますし(笑)、

ゲリラ活動を行う上で、

本人、そして周囲をドライブする力の1つに

「あこがれの力」があるのではないでしょうか。

■齋藤孝氏の書籍にも、

以下のような引用があります。

「ペリー来日を機に、幕府への憤りを感じるようになり、

尊王攘夷思想に目覚めていった。

海外密航を企てたが失敗し、

長州藩に幽閉された。

実に過激な思想と行動力の持ち主である。

そんな松蔭を慕う者は多かった。

松蔭は叔父の作った私塾・松下村塾を継いで、

そこで若者たちに教育を施した。

弟子たちの中には、

久坂玄瑞、高杉晋作、伊東博文、山県有朋、品川弥二郎らがいた。

それほど大きな塾ではなかったのにもかかわらず、

その後の日本の歴史を大きく動かす人物がこの塾から多数輩出したことは、

松蔭の教育力の大きさを示している。」

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■昨日、見城徹氏の言葉を引用したときに、

「1オリジナリティがあること

2明解であること

3極端であること

4癒着があること」

をご紹介しましたが、

例えば吉田松蔭がいまだに語り継がれているポイントは、

弟子たちの活躍だけではなく、

吉田松蔭自身にこの4ポイントが備わっていた可能性が高く、

「あこがれとあこがれ伝染力」が強烈にあったのでは?

と私(合田)は密かに考えています。

■齋藤氏が挙げる「専門的学力と人格的魅力」というのは、

予備校の現場で見ても、

ほぼ間違いないとも感じます。

正確に言えば、

この2つの関数の掛け算、

というイメージです。

例えば、

【専門的学力1~100】×【人格的魅力1~100】

の総量で、人気や支持が決まってくるイメージですね。

加えて地味に大きいと感じるのが、

【見た目の魅力】ですが(笑)

■そして【専門的学力1~100】にも、

【人格的魅力1~100】にも、

両方に影響を与えると思われるのが、

「あこがれる力」、そして「あこがれを伝染させる力」

です。

■例えば身近にいらっしゃる、

もの凄く人気の英語・講師の方が2人いらっしゃるのですが、

おひとりは、

▲いまだに週1回、ネイティブに英語を習い続けている

とおっしゃっていましたし、

もうひとりの方は、

▲語学学習をもう1度、0から経験したくてスペイン語を勉強し始めた

と言っていました(笑)

■共通して、おふたりとも、

単に見た目だけではない、

「ある若々しさ」が全身から醸し出されており、

間違いなく、生徒さんたちはそのオーラをキャッチしています。

だからこそ、

▲英語にあこがれるおふたり

▲英語にあこがれるおふたりにあこがれる生徒さんたち

▲あこがれの伝染

▲授業空間に熱気・人気・勢いが溢れる

▲変化・成長が促される

という流れができているようです。

■教育者であれ、経営者であれ、

何か価値を生み出そうとしていくとき、

「あこがれ」と「あこがれの伝染力」というのは、

案外見落とされがちな重要ポイントではないでしょうか。

☆今回の関連バックナンバーはこちら

149号【ゲリラにとっての武器1ーオリジナリティ・明解・極端・癒着】

2 【ゲリラにとっての武器2ーあこがれを伝染させる】

・サマリー

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━

【Street & Book Smart Summary】┃
┃                 ┃
┃■齋藤氏から学んだゲリラの武器は┃
┃                 ┃
┃▲何かにあこがれる        ┃
┃                 ┃
┃→                ┃
┃                 ┃
┃▲何かにあこがれる姿にあこがれる人
┃                 ┃
┃→                ┃
┃                 ┃
┃▲あこがれの伝染         ┃
┃                 ┃
┃→                ┃
┃                 ┃
┃▲空間に熱気・人気・勢いが溢れる┃
┃                 ┃
┃→                ┃
┃                 ┃
┃▲価値が伝播していく       ┃
┃                 ┃
┃という武器である         ┃
┃━━━━━━━━━━━━━━━━┃

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┃発行者: (合田啓作)
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