20170825・143号「今、すぐ、小さなゲリラ戦」の要諦4ー田中角栄氏

平成29年8月25日 Street&Book Smart143号

■【「今、すぐ、小さなゲリラ戦」の要諦4ー田中角栄氏】

    合田啓作(ごうだけいさく)             ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<配信開始から420日以上に渡って継続中の

Street & Book Smart& Highlight(ハイライト)>

1.『田中角栄秘録』

大下英治氏・引用

2.「今、すぐ、小さなゲリラ戦」の要諦4ー田中角栄

今回のメルマガは上記のような構成です。
───────────────────────────────────

■今日はひさびさの休みで、

2週間に1回の床屋さんへ行ったのち、

以前から1度行きたいと思っていた、

大濠公園近くのあべこーひーへ。

■合間に、読書。

0からのたたき上げで「ゲリラ活動」を行い、

日本人、誰しもが知るようになった人物として、

好き嫌いは別に、田中角栄氏を挙げないわけにはいかない、

という結論に達しました(笑)

「コンピューター付きブルドーザー」や

「現代宰相」と言われた田中氏。

一部を引用します。

━━━━━━━━━━━━━━━━

1.『田中角栄秘録』

大下英治氏・引用

━━━━━━━━━━━━━━━━

□「戦地にいるおれ宛てに、

田中(角栄)から、お金が届いた。

『井上工業』時代、おれが、後輩の田中に、

1円か何円かのわずかばかりのお金を融通したことがあった。

ところが、田中の送ってきた金は、

昔、おれが融通したお金の何倍もの額だった。

当時の状況からすれば、

そのままにしておけば、うやむやにできたお金だ。

しかし、田中は、

おれに対してずっと恩義を感じていてくれた。

そのころ、田中は、

理科学研究所の人にかわいがられ、

経済的に余裕があったのかもしれない。

しかし、何年も前のことを恩義に思い、

わざわざおれの実家の問い合わせ、

おれの戦地での居場所を調べ、

お金を送ってくれた。

なかなか、できないことだ。

おれは、田中の心遣いと人柄に、

惚れてしまったよ

□「「必ず返事を出すんだ。

結果が相手の希望通りでなくても

『聞いてくれたんだ』となる。

大切なことだよ」」

□「「借り物はダメだ。

百姓を侮ってはいけない。

小理屈で人間は動かないことを知れ」」

□「「約束したら、必ず果たせ。

できない約束はするな。

ヘビの生殺しはするな。」

□「東大を出た頭のいいやつはみんな、

あるべき姿を愛そうとするから、

現実の人間を軽蔑してしまう。

それが大衆蔑視につながる。

それではダメなんだ。

そこの八百屋のおっちゃん、おばちゃん、

その人たちをそのままで愛さなきゃならない。

そこにしか政治はないんだ。

政治の原点は、そこにあるんだ。」

□「「自分が今のところまで来たのは、

自分から求めるよりも、

周りから支えられたものに忠実だったから、

と云った方が当たっている。

与えられた仕事に全力を尽くすことが、

新しい場面を開く結果になるものだ。」」

□「「第一は、できるだけ敵をへらしていくこと。

世の中は、嫉妬とソロバンだ。

インテリほどヤキモチが多い。

人は自らの損得で動くということだ。

第二は、自分に少しでも好意をもった広い中間層を握ること。

第三は、人間の機微、人情の機微を知ることだ。」」

□「「人の喜び事はとくに励ましてやる必要はない、

本人が幸せなんだから。

むしろ苦境、悲しみの最中にあるとき、

力になってやるべき

□「「世の中は、白と黒ばかりでは無い。

敵と味方ばかりでもない。

その真ん中にグレーゾーン(中間地帯)があり、

これが一番広い。

そこを取り込めなくてどうする。

天下というものは、

このグレーゾーンを味方につけなければ、

決して取れない。

真理は常に中間にありだ。」

□「私が大切にしているのは、

何よりも人との接し方だ。

戦術や戦略じゃない。

会って話をしていて安心感があるとか、

自分のためになるとか、

そういうことが人と人とを結びつける。

□「人は実感したものを信用する」

『田中角栄秘録』

大下英治氏・引用

————————————————

■それでは、

「今日のStreet & Book Smart; Highlight(ハイライト) 」
(教育やビジネスにおいて、最高の結果を発揮するための重要ポイント)

 をどうぞ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2.「今、すぐ、小さなゲリラ戦」の要諦4ー田中角栄氏

─────────────────────────

■田中角栄氏はもはや伝説、立志伝中の人物なので、

恐らく、知らない方はいらっしゃらないのではないでしょうか。

■尋常小学校卒業→井上工業→理化学研究所

→共栄建設事務所(起業)→戦後のGHQからの特需で大きく成長

→同時期に政治家へ

というのが若かりしときのザックリとした流れです。

理化学研究所、そう、あの小保方氏のときに話題になった研究所です。

田中角栄氏本人も、このときに出会った知性にものすごく影響を受けた、

と別のインタビューで語っています。

■私(合田)の中では、

完全に毛沢東と同じイメージを持っています(笑)

もちろん、田中角栄氏は起業家上がりですが、

▲ふつーの人間の感情の機微を深く直視し

▲小さな義理人情にものすごく堅く

▲相手の欲求に可能な限り真正面から応え

▲共感をとりつけ応援者をコツコツ増やし

▲組織化していく天才

と理解しています。

■上記以外にも、

氏の言葉を引用しながら気づいたのですが、

▲端的に

▲わかりやすい言葉で

▲本質をズバッと突く

名言も大量生産していますよね。

■今、手元に、

新潟の寒い雪降る中、

ビールケースを演説台に長靴を履いて、

氏が演説をしている写真があるのですが、

このスタイルは恐らく演出だと思われます(笑)

でも、もし仮に演出だとわかっていても、

演説を聞いているおばあちゃんやおっちゃんたちが、

みんなニコニコしてるんですよね(笑)

恐らく、過激派の学生が聞いても、

大蔵省官僚が聞いても、

当選数回のベテラン政治家が聞いても、

そこにいる人たちを「ワシヅカミ」にし、

「自分事・感情ストライクゾーン」に突き刺さる言葉を、

直感的かつ瞬間的に言えたのではないか、

と私(合田)は予測しています。

もし、Twitterをやっていたとしても、

ものすごいフォロワーを獲得したでしょうね。

■高級外車に高級スーツで演説をされても、

どこか遠慮してしまう、という人間の心理をおさえて、

▲わざとビールケースで

▲長靴をはいて

つまり、演説を聞いてる人と同じスタイルで、

切々と訴えるからこそ共感を得られる。

■例えば、

地元の支持者をまわる際、

▲わざと高級スーツ

▲わざと高級靴

をはいて、

じゃぶじゃぶ田んぼの中に入っていき、

「○○さん、いつもありがとうございますー!!!」

と両手で握手をした、というエピソードもあります。

こうして握手された農家の人は、

どれだけ自分のことを大切にしてもらった、

と実感するでしょうか?

■例えば、学生時代に建築家・安藤忠雄氏の授業を受けたときも、

日本人学生も爆笑。

東大教授も爆笑。

そして他の国の学生や建築家も爆笑、

という現場に居合わせたことがあります。

安藤氏は大阪出身、工業高校卒、

そこから異例の東大・教授にもなった人物ですが、

下手に学がなく、庶民的で、

あらゆることを「自分の感性」というミキサーを経由して喋るからこそ、

そこにいる全員を「爆笑」に持っていく力があるのでしょう。

恐らく、田中氏も似たような力を持っていたのではないでしょうか。

■ゲリラ活動を行っていく上で最も大切なことは、

今、この瞬間に、目の前にいる人たちが、

まずは味方・応援者になってくれることであり、

▲毛沢東は食料を

▲田中角栄はお金を

渡していたわけですが(笑)

それらを差し引いて、

ほぼ真理では?と私(合田)が学んだのが、

今、この瞬間に、目の前にいる人たちに対して、

▲名前を覚え

▲家族の状況をおさえ

▲祝い事や不幸があれば真っ先にかけつけてねぎらい

▲困ったときには相談に乗って助け

という、徹底した気遣いと細部へのこだわりです。

■例えば、飲食店の(当時)下足番や女中さん、

事務所の書生、官庁の新人や若手、

普段は名前で呼ばれることも少なく、

ねぎらいの言葉をかけられることもほとんどない人が、

きちんと名前を覚えてもらい、

声をかけられ、

ねぎらいの言葉をかけられたら、

どれだけ胸に沁みるのか。

力がなかったり、自信がなかったりすればするほど、

そのときのことは決して忘れませんよね。

■ゲリラ戦を戦う要諦として、

▲名前を覚え

▲声をかけ

▲ねぎらいの言葉をかける

というのは、案外見過ごされがちな重要ポイントではないでしょうか?

☆今回の関連バックナンバーはこちら

12年前、学生時代に書いた「ゲリラ活動出陣直前」のブックレビューです(笑)
http://bit.ly/2wnJd2m

139号今、すぐ試せる「小さな現場」でゲリラ活動を行う

140号「今、すぐ、小さなゲリラ戦」の要諦1ー毛沢東

141号「今、すぐ、小さなゲリラ戦」の要諦2ーピーター・ティール

142号「今、すぐ、小さなゲリラ戦」の要諦3ー小西史彦氏

2 「今、すぐ、小さなゲリラ戦」の要諦4ー田中角栄氏

・サマリー

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━

【Street & Book Smart Summary】┃
┃                 ┃
┃■田中角栄氏からから学んだ      ┃
┃                 ┃
┃ゲリラ戦の要諦は         ┃
┃                 ┃
┃▲自分の感性を経由して      ┃
┃                 ┃
┃わかりやすい言葉で        ┃
┃                 ┃
┃端的に、話すこと         ┃
┃                 ┃
┃▲相手の名前を覚える       ┃
┃                 ┃
┃▲相手の名前で呼ぶ        ┃
┃                 ┃
┃▲相手にねぎらいの言葉をかける  ┃
┃                 ┃
┃という小さな気遣いの徹底である  ┃
┃                 ┃
┃━━━━━━━━━━━━━━━━┃

━━━━━
┃発行者: (合田啓作)
┃お問い合わせ先:keisakugoda@icloud.com

┃Copyright(c) ’16-‘Keisaku GODA All rights reserved.

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━