20170816・136号ボコられてはじめて見える「セルフ」かな

平成29年8月16日 Street & Book Smart 136号

■【ボコられてはじめて見える「セルフ」かな

    合田啓作(ごうだけいさく)             ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<配信開始から410日以上に渡って継続中の

Street & Book Smart& Highlight(ハイライト)>

1.メルマガ読者の方・ご感想1件

2.『デザインの仕事』

寄藤文平氏・引用

3.ボコられてはじめて見える「セルフ」かな

今回のメルマガは上記のような構成です。
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■福岡は朝から大雨が降ったのち、晴れ。

少し涼しくなってきた気がするのは

気のせいでしょうか?

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1.メルマガ読者の方・ご感想1件

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■以下、一部引用します。

ーーーここからーーーーーーーーーーーーーーーーーー

先日はありがとうございました。

京都でモヤモヤしていた部分が

わかったような気がします。

「自分に自信を持つこと」

これが自分に足りないことのように思います。

先日読んだ田中角栄の本にも

同じようなことが書いてありました。

来週京都の企業のインターンの面接を受ける予定です。

受け身ではなく

こちらから学びに行く姿勢を見せたいと思います。

自滅しない程度の負荷を自分にかけていこうと思います。

また冬にお会いできたら嬉しいです。

必ず成長して帰ってきます。

(Eさま・立命館大学2回生)

ーーーここまでーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■Eさん、ご連絡頂き有難うございました!

8/10は久々にお会いし、

今までの個別コンサルティングとは別の形で、

ざっくばらんに、

まあ簡単に言うと「呑んだくれて」

愉しかったですね(笑)

既に、身近な現場で経験を積み始められた上に、

インターンにもチャレンジされるとのこと、

ぜひ、「小さな目標」をぶち上げ、

着実に達成していって下さい!

また、個別コンサルや「呑んだくれ」など(笑)、

成長された姿を拝見できる日を愉しみにしております!!!

■続いて読書。

おそらく書店で、

本の装丁やデザインで、

車内の広告で、

1度はご覧になったことがあるのでは?

という寄藤文平氏。

1番有名なのが、

JTの「大人たばこ養成講座」ですかね。

今回は尊敬するインタビュアー

木村俊介氏の聞き書きということもあり

手に取りました。

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2.『デザインの仕事』

寄藤文平氏・引用

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□「世の中には、ものごとのある1点の要素を誇張し、

レバレッジをかけていくようなデザインがあります。

そして、ものごとの複雑さをなるべくそのまま伝える

「イクオリティ」とでも言えるものを良しとするデザインもあります。

中略

差異に注目してその質を上げていく方法を「レバレッジ」

実存に注目してその質を高めていく方法を「イクオリティ」

だという風に考えてもらうとわかりやすいかもしれません。」

□「学生時代、

僕は傑作と言うか

表現上の大ジャンプばかり狙おうとしてうまくいかず、

そもそも課題が仕上がらないというタイプでしたから、

ホームラン・オア・ダイみたいな感じで

9回の裏までスイングせずに進んでしまったみたいな・・・。

仕事をするようになったおかげで、

きちんとミッションがあって、

自分のできることをきちんと重ねていく

というプロセスがあるために、

動けないところから一歩前に踏み出せたところがあるんです。

ホームランを打ちたい、

とは変わらずに思いながらも

とにかく目の前のバントを決めていく

その中で、球はこうやって当てるのか、とか、

ホームランだけ狙いたかったけれど、

球の当て方をよく知らなかったんだな、

とかいう事実に気づいていくという、

そういう中で、

ホームランを打てる力もついていったように思います。」

□「父や先生の場合には、

まず何よりも、

理想というものが最初にあったんです。

デザインについて何か実践するのだとしたら、

「そもそも、素晴らしいデザインというものは何だろうか?」

という問いを論理的に突き詰めて

出てきた考え方を前提にします。

それに向かって歩いていく道筋に自分というものがある、

と捉えるのが、父や先生のタイプでした。

でも、先輩は、

「何か知らんけど、カッコよきゃいいんだ」

っていう人でした。

今ここにある現実の世界で

面白かったり効力があったりすることをやっていこう、

という現実的な人でしたから。

理想主義者には、ある種の高潔さがありますよね。

しかし、姿勢が綺麗な一方で、

理想を追いかけていく人に特有の

「やわさ」がある場合も多いのではないでしょうか。

いざ、現実的な問題にぶつかった時に

突破できなくなることもある、というか。

たとえばですが、

ひとりでもふたりでも合わない人がいるだけで、

属しているチームから離れてしまうなんていうのも、

理想主義者ならではの「やわさ」かもしれませんよね。

自分の思い描く理想が強すぎるあまり、

そうではない現実に耐えられない、という。

そういう時にでも、自分とは考え方が違う人のことも

「まぁまぁ」と握手しながら仲間にして、

ものごとをどんどん進めてしまえる

現実的な力を持った人っていると思いませんか?

□「(博報堂)当時の僕としては、

まず「自分」なんていうものは、

とりあえず「滅却」させることにしてみました。

「もう、こうなったら、100%、ロボットになるしかないだろう」

と思ったんです。

そうでなければ、乗り越えられない、と。

そして、ロボットになるためのいちばんいいやり方は

「目の前に起きている出来事を肯定すること」

だと考えました。」

□「すべてを「ありなんだ」と肯定しているから、

どんなに不条理なダメ出しがきても、

それは不条理ではなくて、ただの現象として、

感情的になることもなく対応できるわけです。

現実で起きた出来事の原因を自分に引きつければ、

自分がいる場所の構造そのものについては

悩まないですみますから。」

□「独立した当初には、

特にイラストではそうでしたが、

「自分らしさ」みたいなものを

あまり早い段階で固定させないようにしなければ

という危機感を抱いていました。

そのためにどうすればいいのかと言えば、

「個性を量産するしかない」と思っていたんです。

僕は、ひとつの個性とされる作風が

消費されきってしまう前に、

次の新しい機軸になるような作風を

打ち出していこうと考えたんです。

自分の場合はデザインだけではなく

イラストの仕事も多かったから、

そのようにしなければ成り立たないだろう、

とはっきり意識していました。」

□「(秀吉が)信長に仕える前ぐらいの時期で

こんなシーンがあるんです。

秀吉が陶器の名工の店の奉公人となり、

遠くの町へ陶器を売りに行きます。

秀吉が帰ると、町は黒焦げになって

師匠は殺されたらしいことを知るわけです。

秀吉は焼けた店の跡に立って考えるわけですね。

「なぜ、師匠は死んだんだろう?」と。

その場面で秀吉は最終的には、

師匠が死んだのは志が小さかったからだ、

本当に大きな志を持っていたら、

天が殺すわけがないじゃないか、

みたいに結論づけていくんですが、

それが当時の自分にはかなりの支えになっていました。

だから、失敗したり腹が立つことがあっても、

「ここでくよくよしたら死ぬぞ」

「こんなことで腹を立てていたら死ぬ」

みたいに思っていました。」

『デザインの仕事』

寄藤文平氏・引用

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■それでは、

「今日のStreet & Book Smart; Highlight(ハイライト) 」
(教育やビジネスにおいて、最高の結果を発揮するための重要ポイント)

 をどうぞ。

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3ボコられてはじめて見える「セルフ」かな

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■寄藤氏のインタビューを読んでいると、

随所に、いわゆる

「個性の否定」ともとれる発言が頻出します。

▲「消費される個性を否定」

▲「個性の量産」

▲「自分を滅却させる」

などなど。

■冒頭に、立命館大学2回生のEさんのご感想を挙げましたが、

「自信がない」というようなことを言っていますよね?

私(合田)も、根拠なく自信を持つことは難しかったタイプなので、

まるで自分のことのように感じます。

■元気ハツラツ、オロナミンC!!!

熱血体育教師!!!

自己啓発系のセミナー講師!!!

とかであれば、

▲「自信を持って!!!」

▲「セルフ・イメージを強く持て!!!」

▲「願えば叶う!」

みたいなことを言うのかもしれません(汗)

■ですが、かつての私(合田)や、

Eさんのように、

「自信がない」という方は、

むしろ、

▲下手に個性に拘らない

▲下手に「自分」に拘らない

▲下手に「セルフ・イメージ」に拘らない

と、1度徹底して「おのれ」を否定し、

【量稽古】【大量の仕事】【身近な現場で必要とされまくる】

ことで、

確かな現実に基盤を持つ経験と、

そこでの評価に基づいた自信を持ち、

結果として、

うっすらと「セルフ・イメージ」を持てるようになる

というプロセスの方が自然かもしれませんね。

■昨日、135号「セルフ・イメージ」は書き続けることで取り替えられる

でもお伝えしましたが、

実際、

【書く→行動・経験する→書く→行動・経験する】

をぐるぐるグルグル繰り返していると、

少しずつですが、「セルフ・イメージ」は変わっていきます。

■ただし、お伝えしたいニュアンスは、

元気ハツラツオロナミンC!!!

熱血体育教師!!!

自己啓発系セミナー講師!!!

のように、

外部から力を加えることで、

「セルフ・イメージ」をねじ曲げるという

「土木工事的」イメージではなく、

【書く→行動・経験する→書く→行動・経験する】

を反復することで、

「セルフ・イメージ」が少しずつ変化していくという

「植物水やり手入れ」イメージです。

■私(合田)は、基本的には「量稽古」を信じています。

というよりも、ある時期、あるレベルに行くには、

「量稽古」しかないだろう、とすら思っています。

■そして、「量稽古」の過程では、

「セルフ・イメージ」が強化されるイメージではなく、

「セルフ・イメージ」がぶっ壊され、

「セルフ・イメージ」が粉砕され、

「セルフ・イメージ」がボコボコにされ、

「セルフ・イメージ」なんて考える暇もないくらいやり、

そして、逆説的にようやくうっすら、

「セルフ・イメージ」がみえてくるのではないでしょうか。

■根拠なく「セルフ・イメージ」を持つことが難しいタイプの方は、

むしろこちらの方が現実的でオススメです。

明日に続けます。

☆今回の関連バックナンバーはこちら

134号「セルフ・イメージ」をどのように変化・成長させられるのか?

135号「セルフ・イメージ」は書き続けることで取り替えられる

49号完コピののち、こうしてキメラは誕生する

3 ボコられてはじめて見える「セルフ」かな

・サマリー

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━

【Street & Book Smart Summary】┃
┃                 ┃
┃■「自信がない」という方は、   ┃
┃                 ┃
┃1度徹底して「おのれ」を否定し、┃
┃                 ┃
┃【量稽古】            ┃
┃                 ┃
┃【大量の仕事】          ┃
┃                 ┃
┃【身近な現場で必要とされまくる  ┃
┃                 ┃
┃ことで、             ┃
┃                 ┃
┃うっすら「セルフ・イメージ」を  ┃
┃                 ┃
┃持てるようになるのではないか     ┃
┃                 ┃
┃                 ┃
┃■イメージとしては、      ┃
┃                 ┃
┃「セルフ・イメージ」がぶっ壊され┃
┃                 ┃
┃「セルフ・イメージ」が粉砕され  ┃
┃                 ┃
┃「セルフ・イメージ」がボコられ  ┃
┃                 ┃
┃逆説的にようやくうっすら、    ┃
┃                 ┃
┃「セルフ・イメージ」がみえてくる┃
┃━━━━━━━━━━━━━━━━┃

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┃発行者: (合田啓作)
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