67号・エネルギーの総和を1つの対象に叩き込むには?

平成29年3月15日 Street & Book Smart 67号

■【初の著書創刊!!!東大・助教

岡村健太郎のStreet & Book Smart4号

ーエネルギーの総和を1つの対象に叩き込むには?】

 合田啓作(ごうだけいさく)              ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<Street & Book Smart Highlight(ハイライト)>

1.初の著書創刊!!!東大・助教

岡村健太郎のStreet & Book Smart4号

2.エネルギーの総和を1つの対象に叩き込むには?

3.エネルギーの総和を1つの対象に叩き込むには?・サマリー

今回のメルマガは上記のような構成です。

お時間のない方は、ご興味のある箇所からどうぞ!
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■読者の皆さん、お元気ですか?

 今日は朝から娘の卒園式でした。

 3年前入園したのが、もう小学生になるのか、、、

 と感慨深かったです。

 ちなみに保護者席の私(合田)の真後ろには、

 元プロ野球選手・投手(保護者として)が座っていて、

   ミーハー心がくすぐられました(笑)

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1.初の著書創刊!東大・助教

岡村健太郎のStreet & Book Smart4号

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■岡村健太郎氏・バックナンバー
http://www.streetandbooksmart.com/mail_m/2017/02/22/58号・良質な洗脳x柔軟なアンテナ/

http://www.streetandbooksmart.com/mail_m/2017/03/01/61号・悉皆・網羅=量が質に転化する弱者の戦略/

64号・どうやってロールモデルと出会ったのか?

■岡村健太郎氏 プロフィール

http://www.shinlab.iis.u-tokyo.ac.jp/3-1members/03_member_okamura.html

1981年生まれ 兵庫県宝塚市出身
2000年3月 私立洛南高校 卒業
2004年3月 東京大学工学部建築学科 卒業
2007年3月 東京大学大学院工学系研究科 修士課程修了
2007年4月~2012年3月 シンクタンク勤務
2012年4月~平成26年3月 日本学術振興会特別研究員(DC2)
2014年3月 東京大学大学院工学系研究科 博士課程修了、博士(工学)
2014年4月 東京大学生産技術研究所 助教(現職)

■研究テーマ

 近代を現代との関係のなかで常に更新されるべき時空間として捉え、

 建築史および都市史、災害史の観点から

 日本の近代を問い直したいと考えている。

 博士論文では、

 東日本大震災の被災地(岩手県大槌町)を対象とし、

 近代以降における災害復興政策と

 集落変容の実態を明らかにした。

 現在も、

 継続的に三陸沿岸集落を対象とした研究を進めている。

 また近年は、自邸にて使用した焼杉の研究も行っている。

■建築作品
・岡村智子+岡村健太郎「向原の家」2015年竣工

(ここから)
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Q14(合田)

ぶっちゃけ伸びる学生と伸びない学生の違いは(笑)?

研究に向いてる学生と向いてない学生とかいるんですか?

A14(岡村氏・以下敬称略)

なんとなくわかりますね。

誰しもが、

自分が興味を持っているものの総和って、

人によってそんなに変わらないと思う。

例えば、

アイドルに興味を持っていたり、

鉄道に興味を持っていたりね。

それを論文を書くというのは、

総和を論文を書くという1点に注ぎ込むことだから、

他の欲を断ち切って1点に集中できるかどうか、

それだけだと思うね。

ただ、基礎学力は必要。

例えば、僕でいうと、

近代の文献って

古文の知識や歴史の前提への知識、

あるいは本を読めたり、

見つけられたりする読解力が必要で、

そういった基礎学力は

大学に入ってからだと時間がかかるよね。

 

Q15(合田)

岡村くんは、

1回「歴史が使えるか?」を試してやろうと、

研究の外に出たわけね。

その過程を教えてもらえますか?

A15(岡村)

三菱UFJリサーチアンドコンサルティングという

銀行系のシンクタンクです。

東大生が半分くらいいるような。

そこで、国土地域政策部

というところに配属されました。

半分くらいは都市計画・建築、

基本的には官公庁・地方自治体からの調査を、

受託して、報告書を書くというのが仕事でした。

4年くらいかな。

20人くらいの部署でチームで動く感じで、

まだ1人前ではなかった(笑)

年間15本くらいプロジェクトやるんだけど、

今と違って

コンプライアンスがしっかりあるわけではなく、

深夜残業かまうもんか、

てな感じでバリバリやってたんだよね。

その会社の休職制度を利用して、

博士課程をとるために東大に戻ったんだよね。

そしたら、

博士研究員に対する学術振興の助成制度に受かってしまって、

会社辞めるか、

助成をもらわずに会社に戻るか

の決断を迫られたんだよね。

元々、それを出したくらいだから、

研究職をやるつもりだった。

確信犯(笑)

 

Q16(合田)

現場でも

「歴史は使えるか?」

という問いは持ち続けてたんですか?

A16(岡村)

総合計画を作る仕事が多くて、

自治体が5~10年おきに、

総花的に交通・福祉・都市計画など、

分野ごとの方向性を決める最上位計画なんだけど、

それを作るのをサポートする仕事が多くて、

アレグザンダーの「ツリーとセミラチス」で言うと、

日本の場合、総合計画って完全にツリー構造なのね。

(参考

https://ja.wikipedia.org/wiki/クリストファー・アレグザンダー

https://ja.wikipedia.org/wiki/セミラティス

まずは目指すべきビジョンがあって、

その下に政策がぶら下がって、

各制作の下に具体的な施策、

そして事業がぶらさがるというように。

他の計画も全部ツリー構造になっている。

(参考

https://ja.wikipedia.org/wiki/木構造_(データ構造)

人間はそういう風にしか思考できないから

そうなっているんだけど、

それだと、なかなか面白いものができにくい

という点もあった。

セミラチス的なものをどうやって作るのかを

アイデアとして潜り込ませてみた。

例えばある政令指定都市のブランド戦略をつくる際にやったのは、

既存の政策を2個以上組み合わせて作りましょう

というワークショップをやって、

あえてツリー構造じゃないものをやったのね。

建築を通して学んだ

面白いエッセンスを使える面白さがあったのね。

 

Q17(合田)

岡村くんと同じようなことを考えながら、

そのまま社会人をやっている人も多分いるよね。

行動力がなかったり、

きっかけをつかみそこねて戻らない人もいるんだけど、

そのなかで、

なぜ敢えて再度、

東大の大学院に戻ろうと思ったんですか?

A17(岡村)

場面によっては面白いこともあるんだけど、

大概の仕事は、

シンクタンク的枠組みのなかで、

自分の関心からずれた領域のことも

たべていくためにやらなくちゃいけなくて、

単純に言うと眠くなってくるんだよね(笑)。

打ち合わせ中、

眠くて眠くてしょうがないみたいな。

自分が面白いと思うこと、

興味があることをやりたい

というのがあったんですよね。

 

Q18(合田)

岡村くんの修士時代の「模型の研究」から、

一度社会人を経て、

約10年ぶりにこうしてお会いし(笑)、

現在やられている「三陸津波の研究」は

俺から見ると、

ジャンプしているように見えるんだよね。

このジャンルで食いたいのは

俺(合田)の方だったからね(笑)。

(参考

合田の修士論文『東京1923・1945ー災害後の住宅復興プロセスに関する研究』

元々、合田は災害・復興支援で就職しようと考えていた)

海外行きまくってたし、

国際NGOや国際組織と接触を図ってたのは

むしろ俺の方だったから

不思議な感じなんですよ。

そこの変転・ジャンプって何?

A18(岡村)

はたから見たら

ジャンプしてるように見えるかもしれないけど、

自分の中ではつながって、

修士でやったのは

近代建築を自分なりに再構築したくて、

当時は藤森照信さんにかぶれてたから。

(参考

https://ja.wikipedia.org/wiki/藤森照信

東大だと3年生後期に

実際の建築の授業が始まって、

模型作りとかが始まるのね。

模型って最初どう作るか

わからないじゃないですか。

みんなスチレンボードと

スチノリを使って作ってるから

俺もそうしようと思って。

そうすると、

近代建築的な造形にならざるを得ないのね。

みんな同じような、

近代建築的なものの

バリエーションを作っているに過ぎない

ことに気づいて、

自分が意識してないけど、

何かに規定されてる感じが気持ち悪かったから、

「近代という、この自分を規定しているものは何だろう?」

というのが修士のテーマだったのね。

近代建築の「近代」っていのは何なのか?

というのを自分なりにやりたい。

ただ、近代建築というのは、

日本ではほぼ研究しつくされていて、

自分が研究できる余地はほぼゼロだったんです。、

それをなんとか「模型」という視点から突破した。

同じ「近代やこの自分を規定しているものは何だろう?」

というテーマを

拡張して置き換えたのが「三陸津波」の研究です。

 

Q19(合田)

それは「模型」とか「都市」という

表層のキーワードよりも、

「近代建築を再構築したり、

読み解こうとするときのニッチな切り口」

を探したときの、

1つのあり方なの?

氷山の上の方だけ見ると、つながんなかった。

A19(岡村)

博士に戻ったときは、

東日本大震災が起こってなかったので、

別のテーマをやろうと思ってたんですよ。

東京郊外の

都市と農地がぐちゃぐちゃに混じっている場所の研究をやろうと思ったんだけど、

明らかに三陸の方が面白そうだし、

やりたいことをやれそうだから、

博士課程に入ってから、

「三陸」にテーマを変えたんだよね。

博士に入る年のちょうど2011年3月に震災があったんだよね。

 

Q20(合田)

ぶっちゃけ、

「三陸」の研究って意味あんの(笑)?

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(今週はここまで!次回をお楽しみに!!!)

■それでは、

 「今日のStreet & Book Smart Highlight(ハイライト) 」
(教育やビジネスにおいて、最高の結果を発揮するための重要ポイント)

 をどうぞ。

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2.初の著書創刊!岡村健太郎のStreet & Book Smart4号

ーエネルギーの総和を1つの対象に叩き込むには?

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岡村くんが冒頭で語っている、

「自分が興味を持っているものの総和って、

人によってそんなに変わらないと思う。

例えば、

アイドルに興味を持っていたり、

鉄道に興味を持っていたりね。

それを論文を書くというのは、

総和を論文を書くという1点に注ぎ込むことだから、

他の欲を断ち切って1点に集中できるかどうか、

それだけだと思うね。」

という言葉は、

その後、

多くの方の変化・成長に関わるようになった、

私(合田)の経験的にも真理だと思います。

■何かを達成するのが得意な人は、

▲勝負時を察し

▲エネルギーの総和を勝負所1点に絞り

▲その他の瑣末なことはバッサリと捨て

▲1点にエネルギーを叩き込む

ことができる。

一方、かつての私(合田)もそうでしたが、

▲瑣末なことと勝負所の区別がつかず

▲あれやこれやと中途半端に手を出し

▲エネルギーの総和を1点に絞り込めない

場合、何かを達成することは難しいのではないでしょうか。

■私(合田)と岡村くんの間には、

多くの超えられない違いがあるのですが(汗)、

その中でも最も大きな違いは、

岡村くんは、

フラフラ、偶然に身を委ねているように見えて、

実はかなりの確信犯だということです(笑)

▲修士→シンクタンク→休職→助成→研究職へ

という流れは、決して偶然ではなく、

あくまで「研究職」というゴールから逆算した上で、

岡村くんご自身の言葉でいえば、

「弱者の戦略」として、

自分なりの道筋を辿っただけ、

ということが、

今回のインタビューでよくわかりました。

私(合田)の20代は、

▲政経→工・建築→建築・不動産→教育

と、まるで逆算していませんでしたから(大汗)

■そんな中でも、

単に逆算・ツリー構造・合理的ではない部分が、

研究テーマについての反応の仕方

ではないでしょうか。

「近代とは?近代建築とは?」

という大きな問いはぶらさず、

しかしながら、

2011年3月11日の大地震と

岡村くんの博士課程入学がちょうど重なり、

主要研究テーマを

『「三陸津波」と集落再編』

に微調整する辺りが、

おおげさに言えば、

どれだけゴールから逆算したとしても、

僕らが国や時代とった文脈に、

大きな影響を受けていることに

思いを馳せずにはいられません。

■別の言い方でいえば、

その人それぞれの使命や問いは

抽象レベルであったとして、

その抽象的使命や問いに基づいて、

目の前で起こった具体・個別的事象を紐解いているようにも見えるし、

人によっては逆に、

目の前で起こった具体・個別的事象を紐解く中で、

自分の抽象的使命や問いに気づいていくのかもしれません。

岡村くんは前者に見えますし、

私(合田)は明らかに後者でしたね。

■そういえば、先日2月9日、

 岡村くんの単著『「三陸津波」と集落再編』が

 発刊されました!

 http://amzn.to/2lt0ZsN

 以下、岡村くんご自身からの宣伝です(笑)

(ここから)

 ————————————————–

 九州だと熊本で震災もあったし、

 この本は、東日本大震災が起きるまでの歴史を書いているのね。

 日本って、どこでも災害が起こりうるので、

 潜在的な読者は全員(笑)。

 特に都市を考える際には

 災害や災害復興で重要なターニングポイントになる。

「復興」「都市」というキーワードに興味がある方や、

 中に写真もかなり載ってますんで、

 ちょっとでも「ピン」と来た方は是非!

————————————————–

 (ここまで)

 とのことでしたので、

 読者の皆さん、是非ご覧下さい!!!

 http://amzn.to/2lt0ZsN

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 勝負時に、

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3.エネルギーの総和を1つの対象に叩き込むには?

・サマリー

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【Street & Book Smart Summary】  ┃

┃                 ┃

┃■何かを達成するのが得意な人は、 ┃

┃ ▲勝負時を察し         ┃

 ┃▲エネルギーの総和を勝負所1点に絞り┃

 ┃▲その他の瑣末なことはバッサリと捨て┃

 ┃▲1点にエネルギーを叩き込む    ┃

 ┃ことができる。            ┃

┃ ■抽象的使命や問いに基づいて、    ┃

┃具体・個別的事象を         ┃

┃紐解いていくタイプと        ┃

┃具体・個別的事象を紐解く中で、      ┃

┃自分の抽象的使命や問いに気づいていく ┃

┃タイプの2タイプがいるのではないか   ┃

┃━━━━━━━━━━━━━━━━┃

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┃発行者        : (合田啓作)

┃お問い合わせ先  :keisakugoda@icloud.com

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