40号・職業の向き不向きは自分の頭ではなくお客さんが決める

平成29年1月10日 Street & Book Smart 40号

■【職業の向き不向きは自分の頭ではなくお客さんが決める】

    合田啓作(ごうだけいさく)                 


■今回はかなり多くの読者の方からお便りやご感想を頂きました。

 以下、一部引用です。

(ここから)
 


ご無沙汰しております。

質問があってメール差し上げました。

今の時期特にお忙しいと思いますので、お返事は急ぎません。

いただかなくても大丈夫です。

質問ですが、

「やりたいけど向いていない職業を志すより、

さほど魅力は感じないけど

向いている職業に就く方がいいのでしょうか?」

私の場合

1 卒業後確実に自立する必要がある

 自分で奨学金を返済し、生計を立てる。

2 目指している職業(■■■■)が向いていない

 ◯◯学部に入学・研究室に所属し

 □□になるための道を歩んでいるが、

 数学が苦手、思考が文系的、現時点での能力が低い。

3 向いている職業(美術系)に可能性を感じないが得意分野である。

 美術系の職業はコストがかかる&不安定。

 小学校~高校、美術コンクール等で賞をもらう。

 中学・高校の美術部の顧問に、専門学校・美大を勧められる。

 日常生活で目に入るものに、無意識的にデザインを評価し改変を考える。

以上のような状況です。

メルマガ38号日本人の9割が知らない変化・成長の真実

の内容や、

最近人から言われたことを考えていましたが収集がつかず笑

合田先生の考えをお聞きしたいと思いました。

ざっくりした質問ですが、

お返事をいただけたら幸いです。

よろしくお願いします。

(Sさま)


 (ここまで)

■Sさん、長文のご質問を頂き、

 有難うございました!

 Sさんから送って頂いた情報と、

 それに対する私(合田)であれば?

 を整理してみます。

■1 卒業後確実に自立する必要がある

 自分で奨学金を返済し、生計を立てる。

私(合田)であれば、

【奨学金返済+生計を立てる】の合計金額を計算し、

それを卒業まで待たずに、

学生時代から稼ぎ出せるのか実験すると思います。

時間単価で考えるのか、

商売をしてプロジェクトや商品単価で考えるのか、

状況によりますが、

「自立」を卒業後まで待たずに実行します。

実際に、学生時代にはこれを実践しておりましたし、

その過程で「向き・不向き」や

「得意・不得意」も明確になっていきました。

自分の頭で「ウンウン」唸って考えたのではなく、

実験・実践の結果、「わかってしまった」という感じです。

■2目指している職業(■■■■)が向いていない

 ◯◯学部に入学・研究室に所属し

 □□になるための道を歩んでいるが、

 数学が苦手、思考が文系的、現時点での能力が低い。


「数学が苦手」と仕事の関係や、

「現時点での能力が低い」の基準が不明ですが、
 
  私(合田)であれば、

  1人または数人ロールモデルを決めて、

  その人が上手くいった「必勝方程式」を

  完全にコピーしにいきますね。

 

■そのコピーの過程である程度は必ずできるようになるので、

  その「ある程度」が1で必要な稼ぎを満たすのか。

  次に「ある程度」の技術を

「時代の流れ」に対して調整するとしたらどのような方向か?

  について、やりながら試行錯誤すると思います。

  従って、

「数学が苦手」

 →

「必要なレベルまでできるようになれば良い」

+「苦手な部分は得意な人に任せる」

「現時点での能力が低い」

「ロールモデルを決めて、その付近までは伸ばしてみよう」

と考えると思います。

■講師を始めたときも、

コンサルティングや教室運営、メルマガを始めたときも、

決して「その時点での能力の高低」

をボトルネックとしてやめたことはありませんでした。

例えば講師を始めたときなんて、

講師バイトの経験すらなく(汗)、

自分の頭で「ウンウン」唸って、

「才能がない」と自分の頭で判断する証拠さえありませんでした。

■向いている職業(美術系)に可能性を感じないが得意分野である。

 美術系の職業はコストがかかる&不安定。

 小学校~高校、美術コンクール等で賞をもらう。

 中学・高校の美術部の顧問に、専門学校・美大を勧められる。

 日常生活で目に入るものに、無意識的にデザインを評価し改変を考える。


2の「必勝方程式の輸入」と「ある程度までの習熟」の次に、

私(合田)であれば、

「無意識にデザインを評価し改変を考える」能力を

現在やっている仕事に掛け合わせていくと思います。

例えば、

「講師」×「デザイン」

「コンサルティング」×「デザイン」

「教室運営」×「デザイン」

などなど、無数の掛け合わせを考え、

実験していくはずです。

■【x(ある技術単体の能力や才能)】×

 【Y(別の技術の能力や才能)】×

 【Z(観察し模倣する能力や才能)】×

 【時流】

という式で考えているので、

例えばxが2であってもYが10で、

かつZが30であれば600、

そこに時流が加わればいかようにも価値は出るわけで、

こういう式で考え、実験しまくると思います。

■xやYを決めていくのが実は肝で、

これは因数分解に似ています。

さらに、xの中の小項目自体は、

それこそ基準やゴールによって何通りも作れる気がします。

例えば、私(合田)の場合、

小項目は、

【売上】

【評価(アンケートや顧客からのレスポンスなど)】

【投入時間(生産性)】

の掛け合わせで全てデータ化しています。

■また、ここでの「実験」とは、

仮説を立てて、小さく大量に実施してみることを指します。

■例えば、

【売上】の目標値月30万→30日で割ると1日1万

→8時間で割ると1250円・時

とまずはザックリ出してみて、

時給1250円以上の求人を1日100件検索する、

その次に、100件のうち30件に絞り込む、

そのうち、15件に連絡をする、

などの具体的・小規模の行動を実験と呼んでいます。

■Sさんの状況で、もし私(合田)だったら?、

という仮定で考えてみました。

人は、ロールモデルや出会った人との化学反応で

いかようにも「化ける」ので、

あまり深刻には悩まず、

「当たる」ポイントや式を探します。

◎読者の皆さんからのご感想を励みに、
 メルマガを配信しております、
 以下、お気軽にご感想やご要望をお寄せ下さい!
keisakugoda@icloud.com

◎お友達・お知り合いで、
 お役に立てそうな方がいらっしゃいましたら、
 以下URLをお伝え頂くか、転送をお願いします!
http://streetandbooksmart.com


<今日の活動ドキュメンタリー>

■途中、メルマガ新企画の依頼

+昼から子どものピアノ・レッスン

+夕方から現役生向け授業

+夜から自社教室にて遠隔映像授業

+夜は友人と会食予定


■ 途中、メルマガ新企画のため、

 数名の方に依頼の連絡をさせて頂きました。

 ご快諾頂いた皆さん、改めて有難うございました!!!

 引き続き、宜しくお願い致します。

■その後、移動して授業。

 夜は自社教室にて遠隔映像授業を行い、

 その後、友人と会食予定です。

■合間に読書。

 元吉本興業×西川やすしきよしさんのマネージャーを務められ、

 吉本興業東京事務所の開設にも主力級として携わられた、

 木村政雄氏『客観力ー自分の才能をマネジメントする方法』を再読了。

 以下、一部引用。

□「私も、自分がいちばん「やりたいこと」

ができると思って吉本に就職したわけではありません。

本当は、新聞記者になりたかったのです。

しかし新聞社は私を入れてくれなかったのです。

それで仕方なく選んだのが吉本だったのです。

とりたてて演芸が好きだったわけでもありません。

それでも私は「これも何かの縁だろう」と思い、

入った会社で一生懸命に仕事を覚えました。

□「ちなみに、

「守」が大切なのはタレントの世界も同じです。

落語家にしろ漫才師にしろ、

あれほど個性が求められる仕事であるにもかかわらず、

最初から「自分らしさ」を出してやりたいようにやれるわけではありません。

まずは師匠について、

弟子としての修行を積まなければならない。

誰よりも型破りで天才肌だった横山やすしさんにしても、

修行時代は、実に要領のいい「完璧な弟子」だったそうです。

師匠が帰ってくる頃にはちゃんと楽屋の入口で待っていて、

言われる前におしぼりを渡すような弟子だったというのですから、

真面目に弟子をやっていたことは間違いないでしょう。」

□「たしかに人間には

その人なりの個性や才能の芽があるかもしれませんが、

それがそのまま実社会で使い物になるわけではありません。

「守」を一生懸命にこなして初めて、

その個性や才能が生かされるようになるのではないでしょうか。

□ 「あまり仕事がなくて

暇そうにしている若い漫才師を何組か集めて、

モダンダンスの練習をしてもらったことがあります。

私が「間」というものについてどう考えるかを訊ねると、

先生はこんなふうに答えてくれたのです。

『笑うときって、ふつうは息を吐きながら笑うじゃないですか。

吸いながら笑う人はあんまりいないですよね。

で、息を吐くために、その前に吸わなきゃいけない。

その時間がないと笑えないわけで、

それが<間>というものなんじゃないかしら。』

□ 「タレントの分布チャート

実力ある×人気ない

例)孤高の落語家、独り善がりの芸術家タイプ

実力ある×人気ある

例)タモリ、ビートたけし、明石家さんま

実力ない×人気ない

例)存在としては論外

実力ない×人気ある

例)流行り物、一発屋」

□ 「タレントさんは練習すればするほど、

芸は上手くなります。

下手になる人はいません。

では上手くなったから売れるかというと、

必ずしもそうではないのが難しいところです。

決めるのはお客さんなのです。

お客さんの支持があって初めて

売れる(ギャラが入る)ということになるのです。

自分だけで頑張るのを「我見」と言います。

自分中心にモノを見ていればいいのです。

ただしそれだけではけっして、成果に繋がらないのです。」

木村政雄氏

『客観力ー自分の才能をマネジメントする方法』

■2008年頃、ちょうど「ダメサラリーマン」から講師を始めた頃、

 この木村政雄さんの『客観力』を繰り返し繰り返し読みました。

 自分にこの「客観力」が欠けているのは、

 その前のサラリーマン生活で身にしみて痛感していましたから、

 素直に従おう、取り入れられるものは全て取り入れよう、

 という気持ちでした。

■その後、講師として仕事をする中で、

 「顧客アンケート精読派」と「顧客アンケート無視派」や、

 「人の授業を見る派」と「人の授業を見ない派」など、

 2大勢力が存在することがわかってくるのですが(笑)、

 私(合田)は「顧客の声」や「人の授業」だけでなく、

 本、講演会、コンサルティング、会食など、

 見れるものは見まくりますし、

 学べるものは学びまくろうと今でも思っています。

 自分の頭で考えてわかることなんてタカが知れてますから。

■上に引用させて頂いたSさんの質問を拝見し、

 久々に木村さんの本を思い出しました。

 「守」の過程にいる際には、

 未だ「向き」も「不向き」も顕在化していないので、

 仮説と実験を続けるしかないでしょう。

 ここでの「仮説・実験」とは、

 自分の頭だけで「ウンウン」唸ることではなく、

▲「守」のプロセスに徹底的に自分を明け渡す

▲「ロールモデル」に一旦自分を明け渡す

▲「顧客の声」に自分を明け渡す

 といった、ある種の自己否定が必要ではないでしょうか。

■そして、こうした私(合田)の発言のベースにあるのが、

 木村さんをはじめ、

 芸能界という激烈な競争社会の中で、

 不易流行をマネジメントしてこられた方々の視点です。

■改めて、私自身も「モダンダンス」のように、

 他ジャンル、異業種から、

 より多くの気づきや学びを得なければ、

 と改めて気づかせて頂きました。

木村政雄氏

『客観力ー自分の才能をマネジメントする方法』

■それでは、

 「今日のStreet & Book Smart  Highlight(ハイライト) 」
(教育やビジネスにおいて、最高の結果を発揮するための重要ポイント)

 をどうぞ。


<Street & Book Smart  Highlight(ハイライト)>

【職業の向き不向きは自分の頭ではなくお客さんが決める】


■上記に、Sさん質問や木村さんの文章を引用させてもらいました。

 そこで、このままだと私(合田)の我田引水、

 独り善がりの感(!?)もあったので、

 アーティスト・美術教室運営・高校教師

 である友人の浅野純人さんにも、

 同様の質問を聞いてみました。

 https://twitter.com/zeroasano
 http://asanosumito.info

 以下、Sさんの質問に対する浅野さんからの回答です。

(ここから)
 

読売新聞「人生相談」の返答内容みたいなことしか言えないけど(笑)

Sさんはどの様な結果が出ても言い訳を考えてしまうような人かな

自立する必要があるなら自立しなさいとしか言えないね。

□□に対する本気度が高いならより一層の努力を促しますかね。

やりたいんだから向いてるように自分を変えていくのだ!とね。

美術に限らずだけど、可能性のない分野ってのはないね。

可能性がないというのは、

その分野のごく一部の現状のみを見て判断しているように感じるし

現状を変えようとか新しいことを始めようって気持ちが無い人は、

美術というかクリエイティブな分野「向いてない」よね。

クリエイティビティはどの職業にも必要なことだと思うけど…

まずは思考回路をプラス方向に変換しないことには君の人生は開けない!

(浅野純人さま・アーティスト・ゼロ研主催・教室運営・高校教師)

 https://twitter.com/zeroasano

 http://asanosumito.info


 (ここまで)

■浅野さん、ご回答を頂きありがとうございましたー!!!

 実は浅野さんは、私(合田)の高校の同級生です。

 作品を購入させてもらったこともありますし、

 会社ロゴをデザインしてもらったこともありますし、

 過去にはデッサンを直接習っていたこともあります。

■浅野さんにデッサンを習っていた頃、

 まず、いきなり課題を渡されて描く。

 途中経過を見てもらう。

 描けていない=見えていない部分を指摘され、愕然とする(汗)

 再び描きなおす。

 というひたすら「守破離」でいうところの、

 「守」のプロセスでした。

■アーティストというと一見、「無手勝流」なイメージがありますが、

 アーティストや美術の世界でも、

 かなり厳格に「守」の要素があり、

 それを徹底して模倣・反復することでしか、

 「個性」らしきものは漂ってこないことを教わりました。

■例えばデッサンを習う過程では、

▲「守」のプロセスに徹底的に自分を明け渡す

 =鉛筆の使い方・持ち方・輪郭の描き方

  影の描き方・濃淡のつけ方などを

  徹底的に真似する

▲「ロールモデル」に一旦自分を明け渡す

 =浅野さんから言われたことを、

  ひたすら素直に、忠実に再現しよとする

▲「顧客の声」に自分を明け渡す

 =デッサンを見てくれた他者からの声を、

  ひたすら素直に聞く、改善を試みる

 に当たるでしょう。

■かつての私(合田)自身への自戒も込めて、

 若い方の悩みや質問にお答えするとよく感じるのが、

▲「わたし」に閉じている。

▲「他者」に出会っていない、または出会うのを恐れている。

▲「仮説・実験」をせず、「わたし」の頭だけで決めようとしている

 ことが多いように感じます。

■安心してください!

 「他者」に出会わず、「仮説・実験」もせず、

 「わたし」の頭だけで何かを決めようとしても、

  何も決まりませんよ(笑)!

■Sさんのお役に立てるよう、

 そして間接的に読者の皆さんのお役にも立てるよう、

 「職業の向き不向きは自分の頭ではなくお客さんが決める」

 について書かせて頂きました。

 Sさん、ネタのご提供ありがとうございましたー!

■読者の皆さんが今、

 「わたし」の頭だけ「ウンウン」悩んでいることは何ですか?

   その中で、すぐ「仮説・実験」できることは何ですか?

◎読者の皆さんからのご感想を励みに、
 メルマガを配信しております、
 以下、お気軽にご感想やご要望をお寄せ下さい!
keisakugoda@icloud.com

◎お友達・お知り合いで、
 お役に立てそうな方がいらっしゃいましたら、
 以下URLをお伝え頂くか、転送をお願いします!
http://streetandbooksmart.com

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━

【Street & Book Smart Highlight】  ┃
┃                ┃
┃■「守」の過程にいる際には、  ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃「向き」「不向き」は潜在的なので┃
┃                ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃ 仮説と実験を続けるしかない。 ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃ ここでの「仮説・実験」とは、   ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃頭だけで「ウンウン」唸るのではなく┃
┃                ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃▲「守」に徹底的に自分を明け渡す┃
┃                ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃▲「ロールモデル」に自分を明け渡す┃
┃                ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃▲「顧客の声」に自分を明け渡す   ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃といった、           ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃ある種の自己否定が必要ではないか┃
┃                ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃■「他者」に出会わず、        ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃「仮説・実験」もせず、     ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃「わたし」の頭だけで      ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃ 何かを決めようとしても、   ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃                ┃
┃ 何も決まりませんよ      ┃
┃━━━━━━━━━━━━━━━━┃
━━━━━
┃発行者        : (合田啓作)
┃お問い合わせ先  :keisakugoda@icloud.com

┃Copyright(c) ’16-‘Keisaku GODA All rights reserved.
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━