37号わからない、わからない、わからない→ん、んん!?

平成28年12月29日 Street & Book Smart 37号

【わからない、わからない、わからない→ん、んん!?】

■こんにちは、合田です。

今回も読者の方からお便りやご感想を頂きました。

以下、一部引用です。

(ここから)

最近バイト先で国語を持つことが多くなり、

私のできる限りの力で、

合田先生の授業を一生懸命真似して真似して教えていました。

すると、他のベテラン講師の方から、

「I先生の授業は生徒目線でなんかすごいぞ!今度授業をみたい!

とお褒めの言葉を頂きました!!

本当に合田先生に教えて頂いていてよかったです!

これからもできる限り近づけるように頑張ります(^^)

(Iさま・早稲田大学政治経済学部1年)


 (ここまで)

■Iさん、わざわざご連絡頂き、有難うございました!

 以下に、その後の私(合田)とIさんのやりとりも引用させて頂きます(笑)

(ここから)


Q1(合田) Iさんの教え方のどういう点が評価されていますか?

A1(Iさん)

生徒と一緒に読んで、

目の動きやどこに線を引くか、

という点が好評なようです。

また単語を聞いて、分からなかったら教えず、

(模試では教えられないため)、

そのまま突き進み別の角度から解答をさがすという点です。

すべて合田先生に教えて頂いたことのままですが、

学校では習わず、実践的だと好評です。

Q2(合田)教えていて、合田に習った技術で

伝わりにくいと感じる点はどういう点ですか?

A2(Iさん)

伝わりづらいのは、やはり伏線という考え方でしょうか。

生徒にとっては斬新で、なかなか掴みにくいようです。

また、まだ教えはじめであるのが原因ですが、

線を引くことがメインになっている生徒さんが多く、

『線を引くのはあくまで解くための手助け』

ということがなかなか定着できていない感じがします。

Q3(合田)教えていて、合田に習った技術で、生徒さんからはどんな反応がありますか?

A3(Iさん)

一番長く国語を持っている生徒さんの読むスピードが最近上がっているので、

理由を聞くと、

『どこが大事か(強弱)が分かるようになってきたから』

と答えてくれました。

その子は、初めて担当したときは全くテキストに線を引かずに解いて、

『すごく時間をかければ当たる』タイプだったのですが、

『読むスピードが上がったのに正答率も上がった』

という旨のことを言ってくれました。

しかし、そのような生徒がいる反面、

まだまだ技術的なものが欠けているため、

「ん?この人何言ってんだ」的な反応をされることもあります(笑)


 (ここまで)

■Iさん、引き続きご登場頂き有難うございましたー!

私(合田)は、毎年4月に新しい生徒さんに出会う度に、

「ん?この人何言ってんだ!?」的な反応を大量にされていますよ(笑)。

引き続き、現場でのお気づきがあったら教えて下さい!

有難うございました!!!


<今日の活動ドキュメンタリー>

■朝から授業×2

+昨年度の生徒さんと久々に再会

+夕方から授業×1


■ 合間に読書。

 橋本治氏の

『わからないという方法』を再読了。

 以下、一部引用。

□「「納得」に至る道は、くどい道である。

なんにも知らない男がセーターを編めるようになるためには、

やたらの数の「なにを→どうして」が必要になる。

そのプロセスのすべてを、

「こうですよ」と図解して教えなければ、

身体というものは納得してくれない。

つまり、「わかる」へ至るために必要なことは、

自分の中に存在して眠っている「わからない」を、

すべて掘り起こす作業だということである。

□「「各論」という身体パーツに十分な理解が及ぶまで、

「わからない」は連発される。

「各論」の一々を「どうやらこういうものか?」と理解して、

そしてその後になって、「総論」としての再構築が始まる。

「わからない、わからない」を連発していた少年熊川哲也は、

身体各部の動きを「どうやらこういうものらしい」と理解すると、

家に帰ってそのことを我が身に実現させるためのレッスンに

一人で励んでいたのだという。

もちろん、熊川哲也のすごさは、

「次の日にはできるようになっていた」ではない。

自分の理解の届かないところを確実に発見して、

それに対して「わからない」を明確に確認していたこと

ー「わからないの掘り起こし」である。」

□「「わかるべきこととはいかなることか」を知るのは、

「至るべきゴールの認識」である。

それがわかれば、後は努力だけである。

それがわかれば、1日でもできる。

1日でできなければ2日、2日でだめなら3日。

3日でも4日でも、「至るべきゴール」がどのようなものかを、

明確かつ具体的に把握してしまえば、

努力の結果は「達成」へと至る。

しかし逆に、いかに努力をしようとも、

「自分のなすべきことがどのようなことで、

そのために自分のわかるべきことはどのようなことか」

を理解していない人は、

自分の努力を空回りさせるだけになる

「努力を空回りさせたくない」と思う人間だけが、

「わからない」の掘り起こしをするのである。」

□ 「初めにマスターするのは、

「自分のやり方」ではなく、

教師という「他人のやり方」なのである。

それが「基本のマスター」であって、

学ぶ側の人間は、

その後で、自分の身に備わった「他人のやり方」を、

自分の特性に見合ったものとして変えて行かなければならない。

このプロセスを、

「一般的なものから、自分オリジナルの個性的なものへの変化」

と思っている人も多いが、

しかし本当は、

「自分とは違う他人のやり方から、自分に見合った個性的なものへの転換」

なのである。」

□ 「どうして専門家はそんな訳し方をしないのかと言ったら、

みんな古文の読解能力に自信を持っているからだ。

十分な基礎能力を持たぬまま、

「専門家」になっていられるわけがない。

しかし私は、それが苦手で嫌いだったのである。

にもかかわらず、しょうがなくそれをやらされる羽目になった。

「わからない、わからない。いやだ、いやだ」と言っていたればこそ、

とんでもなくへんな「正解」にたどり着いてしまったというわけである。」

  http://amzn.to/2ijWLVm

■2016年度、最後のメルマガがまさかの『わからないという方法』(汗)

 少しおつきあい下さい(笑)。

■私の講師としての「方法」上の師匠は、

 間違いなく橋本治氏であり、

 この『わからないという方法』です。

■橋本氏から明確に習ったのは、

 「全くわからない」からスタートを切り、

 「わからない、わからない、わからない」

 とウンウン言う過程で、

 「他者への説明」という必要に迫られた結果、

 「はじめから得意な人やわかっている人」は

 絶対に辿り着くことができない「変な言葉や正解」に辿り着く、

 ということです。

■「少しお付き合い下さい」と書きましたが、

 長くなりそうなので、以下に続けます(笑)

  http://amzn.to/2ijWLVm

■それでは、

 「今日のStreet & Book Smart  Highlight(ハイライト) 」
(教育やビジネスにおいて、最高の結果を発揮するための重要ポイント)

 をどうぞ。


<Street & Book Smart  Highlight(ハイライト)>

【わからない、わからない、わからない→ん、んん!?】


■「I先生の授業は生徒目線でなんかすごいぞ!今度授業をみたい!」

 上記の言葉を先ほど引用させて頂きました。

■ここでの「生徒目線」とは、

 ずばり、「わからない、わからない、わからない」という自分自身です。

 8年前講師として仕事を始めたとき、

 私(合田)自身が、まさにこの、

 「わからない、わからない、わからない」からスタートを切りました。

■そのときに気をつけたことが、

 「わからないのにわかるふりをしない」こと。

 これを実践していて気付いたのが、

▲学力が高い生徒さんほど、

「わからない」や「わからないと言うこと」を恐れていない

▲学力が高くなく、かつ自分に自信がない生徒さんほど、

「わからない」や「わからないと言うこと」を極度に恐れている

▲学力は高くないが、【向上心>自信のなさ】という生徒さんは、

「わからない」や「わからないと言うこと」を恐れていない

 ということでした。

■例えば、

▲学力が高くなく、かつ自分に自信がない生徒さんほど、

「わからない」や「わからないと言うこと」を極度に恐れている

 生徒さんが多いクラスで、

 「私も人間なので、間違うことはあります。

  私の間違いに気付いた方がいたら、気軽に指摘して下さい」

 などと言おうもんなら、

 「アイツ=ダメな奴・自信のない奴」

 というレッテルを貼られて、生徒さんが激減したりします(汗)

■かつて、ある予備校の早稲田クラスの古文の授業で、

 大ベテランで、かつ学識も非常に高いある先生が、

 「私も人間なので、間違うことはあります。

  私の間違いに気付いた方がいたら、気軽に指摘して下さい」

 と仰って、

 私(合田)は「なんと自信に満ち、かつオープンマインドなんだろう!!!」

 と感じたのですが、

 それを受けている当の生徒さんは、

 「あんな自信のない講師の授業は絶対受けたくない」

 と言っていて、衝撃を受けたことがあります(汗)

■「わからない」ということに対する捉え方が真逆ですよね。

 できるようになる=わからない→わからない→わからない→ん、ん!?→わかる

 と捉えているのか、

 できるようになる=初めから頭が良い+能力がある+自信満々

 と捉えているのか。

■例えば、

 学力の高い生徒さんは、

 「講師の些細な書き間違い」に対して非常に寛容ですが、

 学力的に厳しく、かつ自信のない生徒さんほど、

 「講師の些細な書き間違い」に対して手厳しいです(汗)

 これは、私(合田)自身もかつて現場で痛感したことです。

■こうしてわかってくることは、

 多くの方は、

 自分の「わからない」ということを認めたくないのではないか、

 自分の「わからない」を恥ずかしいと思っているのではないか、

 ということです。

■私(合田)の実感としては、

 わからない=X(エックス)と置き、

 一旦「わからない」ことを自覚する、

 ということから全てが展開し始めるように感じるのです。

 わからない=X(エックス)に対してなんとかしたい。

 できれば「無茶な努力はしたくない=できれば楽をしたい」。

 そのためには、わからない=X(エックス)に対して、

 どのようなアプローチをとればいいのだろうか?

▲わからない=Xをわかってるらしき人に聞きに行こう

▲わからない=Xを言語化している人に言語化してもらおう

▲わからない=Xの途中式を開示している人に教えてもらおう

▲わからない=Xについて教わった途中式を自分でも経験してみよう

▲わからない=Xについて自分でもじっくり味わってみよう

 の結果、

 あるときに、身体感覚を伴って、

 「ん、んんん!?」

 「もしかして、もしかすると、これのこと!?」

 「ん、んん、なんか今しっくりきたんだけどーーーーーー!?」

 みたいな瞬間が訪れ、

 そこで、人との対話という軸を大量に入れると、

 言語化作用も促進され、

 「わからない=X」の言語化のバリエーションにも多様性が出ます。

■2016年度はメルマガ配信開始から、

 継続購読頂き、改めて有難うございました!!!

 2017年も引き続き何卒宜しくお願い致します。

■最後に、読者の皆さんにとって、

 今年持ち越した「わからない=X」は何ですか?

 来年2017年は、「わからない=X」をどのように展開し、

 「ん、んん!?これのことーーーーーーーー!?」を掴みますか?

◎Street(人生)とBook(学び)をノンストップで接続し、
   Smart(変化・成長)を実現していく【Street & Book Smart】
  のご感想はこちら
keisakugoda@icloud.com

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃                  ┃
【Street & Book Smart Highlight】    ┃
┃                  ┃
┃■「わからない、わからない、わからない」
┃                  ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃ がスタート地点          ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃■わからない=当然のプロセス     ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃と捉える人がいる一方で、      ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃わからない=恥ずかしい・ありえない ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃ と捉える人もいる         ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃■ わからない=X(エックス)と置き ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃ 一旦「わからない」ことを自覚する、┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃ ということから全てが展開し始める ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃■ そこに他者からの質問と、     ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃ その質問に答えるための言語化、  ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃ 加えて言語化のバリエーション、  ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃ この3つが加われば、        ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃ 変だけど身体実感を伴って、    ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃「ん、んん!?」と          ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃ かなりわかることができるようになる┃
┃                  ┃
┃                  ┃
┃━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃
━━━━━
┃発行者        : (合田啓作)
┃お問い合わせ先  :keisakugoda@icloud.com

┃Copyright(c) ’16-‘Keisaku GODA All rights reserved.
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━